2022-01-01から1年間の記事一覧
『そして、生き残るのは日本だけ!』(増田悦佐、2013) <以下一部抜粋・要約> 輸出は今では4割が円ベースになっている 今、日本の輸出製品のうちの4割は円ベースになっている。 つまり、4割は円安になっても、何の得もない。 その輸出に比べると、輸入で…
『二宮金次郎』(二宮康裕、2013) Twitterを見ていたら、岸田内閣の総合経済対策について、「そうじゃないやろ、減税やろ、せやろがい」と説得力のあることを言っていました。 せやろがい@九州ツアー中 on Twitter: "総合経済対策29.1兆円の使い道について …
『データが語る日本財政の未来』(明石順平、2019) <以下一部抜粋・要約> 国債とは何か 国債とはどういう法律に基づいて発行されているか 一般的に「国の借金1000兆円」と言われているのは、公債と政府短期証券、借入金のことだ。 まずは建設国債のことか…
『コロナ後の未来』(ユヴァル・ノア・ハラリ/カタリン・カリコ/ポール・ナース/リンダ・グラットン/リチャード・フロリダ/スコット・ギャロウェイ/イアン・ブレマー/編大野和基、2022) <以下一部抜粋・要約> デジタル独裁主義の悪夢を阻むには ユ…
『教養としての決済』(ゴットフリート・レイブラント/ナターシャ・デ・テラン、2022) 私は、決済について深く考えたことはありませんでした。 電子決済をすることが当たり前になったこのごろですが、なぜ手数料が引かれないのか、誰がそのシステムを保つ…
『未来のための日本の処方箋』(矢作直樹、秋山眞人、2014) 本書プロフィールより一部抜粋します。 矢作直樹さんは、東京大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長です。 2011年に『人は死なない』を執筆し、ベストセラーになりました。 秋山眞人さんは、…
『エンジェル投資家』(ジェイソン・カラカニス、2018) <以下一部抜粋・要約> 誰もこういう本を書かなかったので私が書くことにした 世界はますます少数の人間に支配される傾向にある。 力があって頭が切れる連中、つまりロボットを設計したりソフトウェ…
『ユダヤ商人と貨幣・金融の世界史』(宮崎正勝、2019 ) 流浪の民であるユダヤ人が、世界の金融を動かしていくさまが、書かれています。 <以下一部抜粋・要約> 亡国の民となったユダヤ人が「ネットワークの民」として貨幣を操り、マイノリティーながら世…
『ダボスマン』(ピーター・S・グッドマン、2022) スイスのダボスで例年行われる世界経済フォーラム総会(通称ダボス会議)に集う、名だたる億万長者たちの呼称。 40年ほどの間に、世界の億万長者と、私たちの間には、大きな格差が生じてしまった。 日本…
『プレップ経済倫理学』(柘植尚則、2014) これから日本の経済は、どうなってゆくのでしょうか。 この本を読むと、修正資本主義というのが、今の日本の経済のようだ、ということがわかりました。 格差や、不平等を解消しようとした福祉国家は、ヨーロッパで…
『世界通貨戦争後の支配者たち』(原田武夫、2011) ーーロスチャイルド家と「黄金の国」の“密約” <一部抜粋・要約> 自虐的な日本人 ドイツ・ボンにある大使館に勤務していた頃感じたあの「ギャップ」と全く以て相似形の「ギャップ」が再び私の目の前に現…
『農業消滅』(鈴木宣弘、2021) なぜ農家の暮らしが成り立たないのか、知りたかっただけなのに、大変なことになってしまった。 <以下一部抜粋・要約> 輸出規制は簡単に起こる FAO (国連食糧農業機関)によれば、コロナ禍によって2020年3月から6月の段階で…
『リアルの私はどこにいる?』(森博嗣、2022) 本の冒頭の引用文です。(『ロスト・シンボル』ダン・ブラウン) 数千年前から、人類は闇をさまよっている。 けれども今、かつて予言された通り、変化が訪れつつある。 闇雲に突き進む歴史を重ねた末、人類は…
『BIS国際決済銀行 隠された歴史』(アダム・レボー、監訳副島隆彦、訳古村治彦、2016) <以下一部抜粋・要約> 中央銀行総裁会議に出席する総裁や各国の中央銀行の幹部たちは全員が公僕である。 各国の外貨準備を管理しているが、この金はそれぞれの国の国…
『大震災を跳ね返せ!日本大転換革命』(藤原直哉、2011) この本は、東日本大震災の直後に書かれています。 日本復興のアイデアは、今でも古く感じません。 <以下一部抜粋・要約> 「成長の限界」を「大転換へのジャンプ」に 現在、我々が直面している原油…
『世界の99%を貧困にする経済』(ジョセフ・ E ・スティグリッツ、2012) 経済ニュースでは見えてこない内容です。 問題は、経済よりも、政治なんですって。 <以下一部抜粋・要約> 日本の読者へ 日本人は繁栄を幅広く共有できたのか 不平等はグローバルな…
『バチカン株式会社』(ジャンルイージ・ルッツィ、監訳竹下・ルッジリ・アンナ、訳花木知子・鈴木真由美) 金融市場を動かす神の汚れた手<きゃー> <以下一部抜粋・要約> 解説 本書『バチカン株式会社』は、2009年5月にイタリアで刊行された。 発売から4…
『それでも百姓になりたい!』(今関知良、2000) 著者は、脱サラで農家になりました。 実際のところ、農業で暮らしていけるのでしょうか。 本書はその疑問に答えます。 「農水省のデータでは、土地を持っている農業者1人の年収が90万円を下回っている」と書…
『人々のための資本主義』(ルイジ・ジンガレス、2013) 著者はイタリア生まれですが、イタリアに嫌気がさして、アメリカへ渡りました。 イタリアでは、実力ではなく、クローニー(縁故)が出世の鍵だからです。 しかし、実力主義、自由の国アメリカは、変わ…
『書物と貨幣の五千年史』(永田希、2021) 世界最初の書物は、税の記録だった。 <以下一部抜粋・要約> 『資本論』における時間 思想家で哲学者のカール・マルクスは『資本論』を、商品と貨幣について語ることから開始しています。 産業革命の直中、近代文…
『使える経済書100冊』(池田信夫、2010) 「経済書読み」のプロが厳選した、経済書の解説本です。 ありがてえっ。 『資本論』は専門家でさえ、完読している人は一握りだとか。 そんなん、あたしによめるはずないよね。 <以下一部抜粋・要約> 『哲学する民…
『東アジア国際通貨と中世日本』(井上正夫、2022) 宋銭と為替からみた経済史とあります。 専門書です。 ここで抜粋するのは個人的な気付きです。 本文の外にある説明のための引用などからでもあります。 断片的な感じになります。 <以下一部抜粋・要約> …
『ロシア・インテリゲンツィアの誕生』(バーリン、編桑野隆、2022 ) 「個人の自由を、徹底して擁護したインテリゲンツィアの人物像を描いた本書は、19世紀のロシアがはらんでいた可能性、普遍性を探り当てる試みである」 と書いてあります。 封建制度に対…
『資本主義に出口はあるか』(荒谷大輔、2019) 私たちがいま生きている「この社会」は、ロックとルソーの思想の上に建っています。 その思想の大前提は、デカルトの「我思う故に我あり」です。 筆者は、その大前提を、疑います。 土台を崩したら、建物が崩…
『2022年世界の真実』(馬渕睦夫、2021) この本が書かれたのは、2021年ですが、いま世界中で起こっていることを見ていると、当たっているなと思いました。 ドイツの電気はぜいたく品になってしまったとか、オランダでは一部の農家が、地球温暖化防止の対策…
『藩札の経済学』(鹿野嘉昭、2011) 藩札とは、地域通貨のことです。 江戸時代には、8割の藩が発行していました。 <以下一部抜粋・要約> はじめに 江戸時代、わが国では西日本地方所在の諸藩を中心として、藩札と称される紙幣が地域的な交換手段として広…
『お金2.0』(佐藤航陽、2017) 経済が民主主義化するって、どういうこと? 社会の仕組みの土台が変わるなんて、考えたこともありませんでした。 経済が変われば政治も変わります。 その渦の中心に私たちは、勢いよく向かっているのかもしれません。 <以下一…
『これからを稼ごう』(堀江貴文、2018) 中央集権型ではなくて分散で、国家ではなくてパーソナルな、ブロックチェーンの概念が、経済を、通貨を変えていく。 本書は、そのことを伝えています。 本書の中で紹介していた経済学者のハイエクの言葉「国家ではな…
『とてつもない特権』(バリー・アイケングリーン、2012) 本書を読み解くのに、本の最終章にある解説から抜粋するのが、わかりやすいように思いました。 ざっくりまとめると「ドルは、ゆっくりと力を失う。国際通貨は、多極化する」ということです。 <以下…
『「通貨」はこれからどうなるのか』(浜矩子、2012) 日本は、対外純資産で世界一だと聞きます。 政府が持っているだけではなくて、民間も含まれます。 内訳は、海外の株式、不動産、債券などです。 ここ数年、各国は財政が厳しい状況が続いています。 もし…