7月4日
リズ・ブルボーの「五つの傷」を読んで、学んだことを試してみることにしました。
自分の心に湧き起こる感情を感じるようにするのです。
そして感情の観察者となることで、自分の傷(エゴ)に気付くのです。
その日は暑い日でしたが、
まだ、朝9時だったので、冷房はつけずにいました。そこに、金ちゃんの父親が外出から帰ってきて(休日)イライラし出しました。
このタイプは私の父親、上司、と過去に同じように、悩まされているのです。人をコントロールしようとしますが、
なんと、犬山先生もそのタイプなのです。〈もうなんとかしたい、なんでいつも同じタイプにイヤな思いをさせられるんだろう〉
夫は、冷房を入れたいのですが、私とそのことについて話をすることが出来ないのです。
私や金ちゃんは、八つ当たりされないように、空気のように気配を消しています。「アーァ」とか「ちっ」とか明らかに
不満を表現していました。そして、何も言わすに不機嫌そうな顔をして〈まるで私達が悪いんだとでも言いたげに〉
窓を閉めて、冷房を入れたのです。そしてしばらくして、外出しました。
私は、そのとき、自分の感情の観察者となっていました。〈 〉の中の私の感情は「エゴ」なんだそうです。思い込みだと言います。
私は、金ちゃんのことを気にしていました。まだ、不安定な中にいるのです。父親が外出したときに、金ちゃんに話しかけました。
「金ちゃん、大丈夫だった?」
「大丈夫だよ」
金ちゃんは言いましたが、少し弱々しい感じがしましました。本によると、こういった人に対しては、
私は、悲しく感じてしまうのだそうです。おそらく金ちゃんは、自分がいない方が良いのではないか、
または、なんでこんな扱いをされるんだ、と思っていたのではないでしょうか。
「ママは、なんかあーゆー行動されると、悲しくなっちゃうんだよ」
金ちゃんは、こちらに気持ちを向けたように感じました。
「パパさんは、暑くてイライラしちゃうんだよね。そして、まわりのせいにしちゃうんだよね。
そうすると、まわりにいる私たちが悪いってことになるよね。それを素直に聞いちゃうと」
金ちゃん聞いているようでしたので続けて言いました。
「だけど、私たちが悪いんじゃないよね。イライラしてる人って自分が嫌いなんだってね。
きっと今もパパさんは私たちの食べるものを選びながら、(休日の昼食はパパさんが買ってくる)不機嫌にしてると思うよ」
金ちゃんの父親の態度は、金ちゃんの父親の問題で、私たちのせいではないのです。
それなのに私たちは、
ある感じ方、をしてしまうのです。さらにリズ・ブルボーはこう言っています。そういった態度の人に対して
「傷を負っている人、苦しんでいる人なんだと思って、思いやりを持って見てあげましょう」
…それはこういうことです。
「タオルのシミは自分がシミであることに気づかない、外から見なくては」シミとは、エゴのことです。
私たちにしてみたら加害者である、犬山先生や夫が、傷(タオルのシミ)の支配下にあるとき
「他者をコントロールして、苦しみから逃れようとしている」状態だというのです。
真実の自分ではない、
ということらしいのです。こういった反応を意識できるようになると、熟練していくそうです。
私たちは、私たちでエゴ(真実の自分ではない)の反応をしている、ということです。
そして自分の傷に気付くこと、
受け入れることが出来たとき、傷がいやされていき、傷つくことのない状態でいられる。それが、
いつまでも悩まされずにすむ方法なのだと言います。
金ちゃんには、まだ受け入れる余裕は、なさそうです。この話を聞いてはいますが、犬山先生が悪いと思っているのに、
そんなこと言われても、納得いきません。分かります。私もそうだったのですから。
でも今、
自分が当事者でない金ちゃんのストーリーを見ていて、わかるのです。
リズ・ブルボーは、同じ力が三角形に回っていると言います。私の例で言えば、あっちの人が、私たちにイラつく。
そしてここが、難しいのですが、私たちは私たちにイラつく。私たちがあっちの人にイラつく。
それは、こういうことにもなります。あっちの人が私たちを愛する。私たちが、私たちを愛する。私たちがあっちの人を愛する。
これは三角形なので、どこから始まっても同じ力が回ることになります。相手によってイライライラさせられている、
と思っている私たちの中に、イライラがもともとある、ということです。
ですから、
私たちは自分の湧き上がる感情を、まずは意識することによって確認します。それだけでも、十分変化があるそうです。
私の感じでは、本当にそうです。(今は虚脱感のような感情が沸き上がりますが)そして出来れば、その感情を変えていくということをします。
三角形をイライラしたものではなく、いたわり、許し、とかにして回していく。それをするにはまず
自分に対してやる。ということのようです。
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