『ETF とは何か』 ( 北村慶、2009)
株で、利益を出せる人の方が少ない、というのは聞いたことがあるでしょうか。
ETFは、株と同じように買ったり、売ったりできます。そして、プロが、色々な株を詰め合わせてくれているのです。
あとは、好みのタイプを選ぶだけです。しかしプロは、勝てる商品ばかりを作っているわけではなさそうです。
「ETFのインデックスを買え」、と著名投資家は言っていましたが(確か、バフェット)、それはどういうことでしょうか。
<以下一部抜粋・要約>
資産運用の世界においては 3つの大きな考え方 ーー投資スタイルーーがあります。
そのひとつは
株式や債券などのアセットクラス (資産種別)ごとに 市場の平均ーー例えば外国株式であれば
世界の株式市場全体の値動きを表す指数 (インデックス)ーー並みの運用成績で良いとする考え方です 。
この運用方法では TOPIXや S & P 500 (米国の大企業500社の平均株価指数) などのインデックス (指数)
に追随することを目指します 。
これらのことから この考えに基づく運用スタイルは 「パッシブ(消極的)運用」あるいは「インデックス運用」と呼ばれます 。
これに対し 運用をする以上は 市場平均(インデックス)に打ち勝ち、 なるべく高い運用利回りを目指すべき、
という考え方もあります。これを「アクティブ(積極的)運用」と呼びます。
もうひとつは、
市場の動向に関係なく常にプラスのリターンを目指す 、これがヘッジファンドに代表される
「絶対利回り(アブソルート・リターン)追求型運用」という第3の考え方です。
現在資産運用の世界ではこの3つの運用スタイルが併存しています 。そして最もポピュラーな考え方は
「パッシブ運用」を運用の中核(コア)に据え、その周りで衛星(サテライト)のように、
「アクティブ運用」や「絶対利回り追求型の運用」を行うという“コア&サテライト戦略”というものです。
現在我が国には 、TOPIX( 東証株価指数) をベンチマーク(指標)とし、それを上回ることを目標とする
アクティブ運用の投資信託が 、64ファンド( 運用期間が10年以上のもの )存在しています。
こうした十分なトラックレコード (運用の記録実績)を持つ64の母集団について 、投資信託評価会社の
モーニングスター社が行ったパフォーマンス調査によれば、 過去10年間平均のTOPIXのリターン2.33%を
上回る運用成績を上げた投信はわずか16本、 全体の2割弱に過ぎないという結果になっています。
“良い ETF ”の見分け方
投資した ETF が 上場廃止となり、 他の銘柄に乗り換えざるを得なくなる という事態は、
手数料や 手間の観点から 個人投資家としては 最も避けなければいけないことです。
こうしたことから 、
類似の ETF から 銘柄を選択する場合には 、手数料の安さと同等に、 あるいはそれ以上に 、人気の高い銘柄を 選ぶことが重要です。
「海外 ETF」 の場合
海外 ETF には、 すでに見てきたように、 国内にはない、 魅力的な商品がたくさんありますが 、
一方で、 その購入にあたっては 、売買手数料に注意が必要です。海外 ETF は 外貨建ての商品であり、
日本円から外貨ーー 例えば米ドル ーーに両替する必要があります。その手数料率も 通常の為替取引よりも割安ですが、
それでも、国内 ETF にはない コストがかかることは 認識しておく必要があります 。
この為替手数料は 、
海外 ETF を売却して、 外貨を円貨に変える際にも 徴求されます。
すでにて見てきたように 、
海外 ETF は、 一般の外国株式投信に比べて、 保有コストが安く 、長期投資に向いています。
しかし売買を頻繁に繰り返すと 、売買手数料と 為替手数料がかさむことになります 。
また 、
海外 ETF で 積立型の投資をしようと、すると 少額の場合には 、同様の理由でコストがかかります。
*本筋とは離れてしましますが。 中長期保有 に興味の ある方は、この本でも、
『投資信託主義』
でも注目していた、 「さわかみ投信 」という投資信託があります(ETFではありません)。
チキハ、軽い気持ちでH.Pを見てみました。
リーマンショックなど暴落時は、普通はなかなか、手が出せないものですが、買い込んだようです。
基準価格が落ち込んでないようです。口座数が減っているのに、純資産が増えている。しぶい、感じがしましたが。
基準価格は、信託報酬控除後です。購入時手数料なし。信託財産留保額なし。
基準価格、1999年、10000円から、2019年、5月、23685円です。
以下はお人柄のわかる記事です。