1月6日
金ちゃんは一日中寝間着で過ごして、受験勉強とお気に入りの仲間(ぬいぐるみ)とのいやされる時間で、ほぼ一日が過ぎてゆきます。
金ちゃんの性質のようなものは少しずつ分かってきてはいますが、犬山先生について思いをめぐらせている時に
興味深いことが引っかかりましたので調べてみました。
<精神病質(サイコパス)>
心理学用語なのだそうです。先天的に、脳の働きが多くの人とは違います。(後天的にそのような特徴を持つ人はソシオパスという)
<定義>
他者に冷淡で共感しない、慢性的に平然と嘘をつく、自尊心が過大で自己中心的、口が達者で表面は魅力的、などです。
以下は「Wiki」より、引用しました。
サイコパスの人間の大部分は殺人を犯す凶悪犯ではなく、身近に潜む異常人格者であるとされている。
しかし中程度以下のサイコパスであれば、社会的に成功をおさめることも多いとされている。
サイコパスはその定義上、悪人とされる。そして彼らが悪事に手を染める理由にはありとあらゆるものがある。
精神病質の原因と考えられているのは前頭葉の障害であるとされ、健常者の脳波とはまるで違う
脳波を見せる。脳の働きを計測すると、共感性を司る部分の働きが弱い場合が多いという。
彼らの特性が原因で、サイコパスは、組織内の位置としては組織下層部よりも上層部に多いと
考えられており、とりわけ企業に存在するサイコパスはコーポレート・サイコパスとよばれ、
長年安定して営まれてきた企業をときに破滅に導く原因になりえると考えられ始めている。
「世の中全ての本を読んでも、サイコパスの破壊的影響力から守られるということはない。
専門家も含めて、誰もがだまされ、操られ、ペテンにかけられ、当惑の果てに取り残される。
優秀なサイコパスは、どんな相手の心の琴線でも協奏曲を奏でることができる」
なぜ
サイコパスは魅力を有するのかという疑問のひとつの答えとして、犯罪的な嘘つきは、通常の
人と違い、脱抑制状態になることなく嘘をつけるようにできているからという。
以下は「日本医事新報社」より引用です。
現在のサイコパスの概念のひな形は「正気の仮面」という本に書かれている。情動障害はどのように
して引き起こされるのでしょうか。最近の脳画像研究から明らかになってきたことは、偏桃体
および前頭前皮質腹内側部の器質的・機能的異常と関連があるのではないか、ということです。
これらはまだ仮説の段階ですが、今後の研究の蓄積によって明確になってくるものと思われます。
私が犬山先生と面と向かって話を聞いた時の印象は、話がうまい、その場を支配するような威圧感、
目を真っすぐに見るその視線の強さでした。そして私の目を見たまま圧倒的な強さで「言うはずがない」と言い切ったこと。
このようすは、私がサイコパスを調べて出てきたエピソードの中の人物ととても良く似ています。
金ちゃんにサイコパスの話をしますと、「犬山先生と最後に会った時にしゅんとしてたんでしょ」と言います。
同情している様子なのです。それでみんなだまされているのに、何度説明してもわかってもらえません。
善良な人間は、性善説で「言えばわかる」とか「そのうち分かるようになる」とか「幼少期の
環境が悪かったのだろう」などど思いがちです。しかし、そうではないのです。なぜなら、
脳の働きの障害だからです。他人の痛がっている顔を見ても共感しない。喜んでいる顔を見ても共感することがない。
感情の言葉の意味は辞典に書いてあるように分かるが、それがどんなものか分からない。
しゅんとして見えたのは金ちゃんに対する罪の意識や反省ではなくて、自分のこれからを
哀れんでいるのです。
犬山先生は言うことを聞かない生徒(反逆の匂い)を敏感にかぎ分け、痛めつけることで自分の優位性
を示したり、楽しんだりしている可能性が高いのではないかと思えるのです。