4月1日
先日、「犬山被害者の会」の会合があり(笑)、坂本さんと佐藤さんと「いしがまや」でハンバーグを食べながら会うことになりました。
二人とも前回あった時と変わらない様子でしたので、ほっとしました。坂本君は、無事大学に受かり、佐藤君は浪人ということまではLINEで知っていました。
「腰大丈夫でしたか」
私は、佐藤さんに真っ先に聞きました。
「それが、痛い痛いって、1月はほとんど学校に行けなく。校長先生もできるだけのことはしてくれたんだけど。
卒業式には間に合わなくて、3月中に補習をして、やっと卒業できたんですよ」
「えっ、卒業式出れなかったんですか」
「ええ、本人もそんなに気負ってなかったんですけど」
「そうだったんですか。今はどうなんですか」
「今はもうだいぶ良くて、ある動きをしたりすれば痛いようですけど」
「そうですか」
坂本さんを見ると、何か複雑な顔をしています。その経緯は知っていた様子です。話が進んでいくうちにわかったのは、
今年は、予備校でも予測不可能なほどA判定の人が落ちていたという中で、坂本君は、E判定
からの合格を勝ち取っていたのです。「なんか、あまり言いたくなくて」と申し訳なさそうに言っていました。
そのあとも、予備校の話や、雄介君のいく理系大学の留年率が3割だとか、子供の兄弟の話や、仕事の話なんかをして、
あっという間に3時間ほど話し込んでいました。又会いましょうと坂本さんが言って、別れました。
坂本さんが何か複雑な表情をしていましたので、考えてみましたら、責任感という言葉がぴったりかな、と思いました。
その次の日、佐藤さんからラインが来ました。こんな内容でした。
「新聞見ましたか、犬山先生○○○高校ですね。偏差値調べてしまいました.ザマーミロと思ってガッツポーズしてしまいました」
犬山先生の異動先です。偏差値は20も低く、場所も遠いところです。わたしもこんなメッセージを送りました。
「wikiで調べてしまいました。わ、笑いをこらえても,か、顔が`~」
そして、金ちゃんのLINEです。
「面白い学校だね、入学試験はなくて、意欲があれば入れるという。
風紀も若干乱れ気味で、校則も厳しいらしいから彼にはいいんじゃないすか」
それを受けて佐藤さん。
「本当に!!!港北高校みたいにはいかないよ!っていう感じですよね!鍛えてもらいなさい、と思っています」
坂本さんは、
「校長先生、やりました!」
ふぅふぅふぅ、とか、やったやったやったとか、ありがとうございます、とか、感謝とかスタンプがついて。
佐藤さんはお上品だから、悪く言うことに抵抗がありそうですけど、坂本さんは正義感の強さで、
すっきりした様子でしたし、子供たちには、正義が行われることに希望を見たのではないでしょうか。
見ていると、性格の悪い人って、どこかで足をすくわれている。ですから、復讐は神様にまかせて、
私たちは安心して生きていこうと思うのでした。