4月20日
金ちゃんがブログを始めてから 2ヶ月ほどになります。 ほぼ同時に Twitter を始めて 今では フォロワー 400 、フォロー600くらいです。
ブログを始めてから毎日楽しい と Twitter でつぶやいています。
先日 金ちゃん に 、「会って話をしましょう」と フォロワーの一人 から打診がありました。
私は初めは 、普通の親がそう思うように、なにかの危険があるのではないか、騙されるのではないかという思いが頭をよぎりました。
しかし、むやみに否定しないようにして、金ちゃんの反応を見ていました。
金ちゃんとの会話の中から 金ちゃんも リスクをわかっていて 会いに行くことに決めたのだと 伝わってきます。
私は 相手の人の Twitter を 調べて、上から順番に丁寧に読み込んで その人の人間性を 見ました。
言ってることは至極まともだと思いました 。しかし 何の目的で会うのかはよくわかりませんでした。
まだ21歳で フォロワーが3000人以上もいます。
ブログで稼ぎたい人、 フリーランスで働きたい人、 自分の 師匠に興味のある人 、そんな人 と会う活動をしているようでした。
金ちゃんはあって損はないと思う 、と言っていましたので少し自分にとって プラスになる何かがあるのでは、と 思っているようでした。
私はもう大人ですから その裏にどんな駆け引きがあるのかと考えていました。
行ってきたのです。
金ちゃんにしたら、すごい行動力だなと思いました。
ブログで Google アドセンスや Amazon アソシエイト の広告が 載せられるようにまでなったので 自信をつけて いるのです。
フォロワーの人が いいねをつけてくれているので、 もう 幸せで 多少のことではへこたれなくなっているようです。
「どうだった?」
「 こんなに背が高くて 今風の服を着て 髪の毛を整えてある 外向的な 人 。すぐ行動しなくちゃダメだっていう話 。
自分は大学を中退して 今の仕事をしていて とっても充実していて 仕事が楽しいって。 僕のタイプとは違う」
きんちゃんは せかせかと 部屋の中を歩き回って います。今日あったこと を一気に 吐き出しているようです。
「 きんちゃんのブログはどうだって」
「 読んでないって」
きんちゃんは不満そうでした。 相手の人は 金ちゃんに興味があって会ったわけではなさそうでした。
自分は 教えてあげる側だ 。という印象を金ちゃんに与えたようでした。
「 何の目的で会ったんだろうね」
「 分からない。 だけど セミナーに誘うとか しなくても 自分に興味を持ってくれた人は コンタクトを取ってくる って言ってた。
お金は 向こうが払うのかなと思ったけど 、自分の 分は出した。
学校でよく張り切って行動するそういうタイプの 人間 。僕には僕の 、僕みたいな人間が生きる道があるんだってことを見せてやる。
ブロガーで生きるか、大学に行くか考えているって言ったら、今の僕の状況では大学へは行くべきだって。
うちの母親は FX で もう10年もやってて 何百万も稼いでるんだって言ったんだ 。そうしたら 投資なんて 博打みたいなもの ダメだって」
きんちゃんは私に言った。「 だからママも」。
「 えーっ、それはそんなに 間違ってもないかな。ママもあんまり人には勧めないかな 。人に教えられないんだよね 。
ある程度のことはあるけど、 その瞬間の判断っていうのは 同じようにやっても 人それぞれ で、 人によってやり方が千差万別」
金ちゃんは何か言いたげな言葉にならないようなものを飲み込みました。
「 金ちゃんは 承認されるとか 、なんか 思ってたんだ」
それから 「結局ビジネスで会ってるんだね」、などと話をしました。金ちゃんはバジルのスパゲッティをたいらげていましたが、
隣に置いてある サラダの皿はそのままで 気がついていないようでした。
「 何か甘いもの飲む」 と聞くと「飲む」と勢いよく言って、この事はブログに書くのだ、と話していました。
その日の夜 金 ちゃんが 言ったことを思い出していました。「何も知らなかったママが、 FX で 稼げるようになって 僕はすごいことだと思っているんだ」。
私は、人に誇れるような華やかな戦歴はなく、今もいつどうなるかと恐々としながら やっています。
ちゃんとした企業なら、信用もあってカードを作ったり、ローンを組んだり、お金を借りることも有利です。
今の私にはその信用がありませんし、証拠金取引(FX)では、銀行はお金を融資しないようです。
そして、4~5%の利益で生活できるほど資本があるわけではありません。そんなことを日々思っているのです。
しかし息子にそう言ってもらえた今、私は世界一の勝者なのだと実感したのです。そして自分が勝者なのだと思った時に、
ブログで稼いでいこうとしている 名もなき人々 、投資で稼ごうとしている名もなき人々の 挑戦がスゴいことなのだと、
すごい人たちなのだと理解できたのです。
金ちゃんはみんなに応援されるためにどうしたらいいのかを考え始めたようです。
「今の僕に弱音はない」
そんな僕は共感を得られないのでは、など言っていました。いつになく、強気な金ちゃんです。
以前、金ちゃんの自転車に 書いてある 英語の文字が が どうにも目について気になっていました。
そこにはこう書かれてありました。「NEXT STAGE」。金ちゃん、次のステージに入りました。