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ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

その12 過敏性大腸炎

「 食べない健康法」この本は2011年初版で 2018年までに 20刷しています。

著者、石原 結實(いしはらゆうみ)さんは300冊以上の本を 出しています。

多くの人に支持されているのでしょうね。

「本書は今まで出した『少食健康本の集大成である』」と書いています。

 

私たちは1日3食バランスよく食べることを当たり前として育ってきました。

しかし、 日本人が物を食べられなかった頃にはなかったような病気が、現代でははびこっています。



著者が1日1食になった 理由を以下で要約してみますね。

 

著者は 生まれつき体が弱く、 中学生頃からはかなり元気になってきましたが、 高校に入ると慢性の下痢に悩み、 薬を服用し漢方薬も飲んでみましたが一向に良くなりませんでした。

 

試験や行事など 緊張することがあると、その下痢傾向がひどくなりました。

こうしたことを考え合わせてみると、「 過敏性大腸炎」であったのでしょう。

 

このあたり金ちゃんと 同じ性質のようです。

 

大学に入り、種々の民間療法の 本を読みあさりました。

大学2年の時に 。朝食をキャベツとりんごで作ったジュースのみにしてみました。

すると4年近く悩まされてきた 「下痢と渋り腹」が治ったのです。

 

大学3年の時から、 パワーリフティングクラブに入り、 体を鍛えようと思えるようになったのも 、朝食を抜いて 青汁を飲むという 少食療法で、 健康を回復したからです。

 

45歳までは 、朝は人参・りんごジュースコップ2杯 、昼はとろろそば 、夕食は何でも好きなものをという生活が続いていました。

 

45歳を過ぎる頃より、昼食代わりに 生姜紅茶を2杯 (黒砂糖をたっぷり入れて)飲むだけにしています。

 

63歳の今日 、老眼なし、100M 走13秒 、400 M 走を59秒で走れます。

 もちろん生活習慣病や血液検査値に異常はひとつもありません。

 

と、歳と共に少食になってきたようですね。

しかし、本の中に出てくる元世界王者のボクサーは、27歳から1日1食です。

しかも食事前にトレーニングしています。

 

野生動物、ライオンなどは 餌を取るために 動き回り、 しかも3日に 1回くらいしか餌にありつけません。

常に空腹の状態で動き回っています。

その時に白血球の働きが活発になり 免疫細胞の働きも活発になるといいます。

著者は大学院で「運動や食事によって、白血球の免疫能がどう変わるか」について研究しています。

 

なぜ筋肉を鍛えるのですか、の問いにこう答えています。

 

「筋肉を動かすと体温が上がります。

筋肉を動かすと血管が拡張したり 収縮します。

 これにより 心臓の働きが助けられて 循環器 、高血圧、 心臓病の疾病の予防になります 。

筋肉を動かすと 骨も強化されるので 骨粗鬆症の予防にもなります 。

さらに 筋肉の細胞から 男性ホルモンが分泌されるから、 自信が出てきてうつ病にも効果的です 。

その上、 脳の血流が活発になって 記憶中枢を司る 海馬を刺激し、 認知症の予防にもなるのです。」

 

私たちは 運動不足で 食べ過ぎていますね。

著者は病気の原因は、食べ過ぎと冷えだと言っています。

 

食べ過ぎた場合 、胃腸はもちろん 、あらゆる臓器を十分に休息させる必要があるので 、睡眠時間が長くなります。

 逆に 、少食にすると、 睡眠時間は短くてすみます。

 

いいことずくめですね。

 

著者は 「薬になる身近な食材の栄養価と、 理想の摂取法を解説する本」も 出しています。

興味を持った方は そちらも合わせて読むといいかもしれませんね。

 

石原式「健康食」 

 

(朝)下記のどれか

・食べない。

 ・お茶に梅干し。

・ 黒砂糖入り生姜紅茶 1~2杯。 

・人参・りんごジュース1~2杯 。

・生姜紅茶1~2杯と人参・りんごジュース1~2杯。

 

(昼)下記のどれか

・ ネギと七味唐辛子を しっかりふりかけたそば(とろろ、わかめ、ざる )。

・ネギと七味唐辛子をしっかりふりかけた具だくさんのうどん。 

・タバスコをふりかけたピザやパスタ。

・ ご飯や弁当ならよくかみ、腹八分以下に。

 

(夜 )

・アルコールを含め何を食べても可。

 

Q 若い育ちざかりに小食は無理?

A 現代栄養学や西洋医学の知識のない子供たちは、本能が大人よりも発達しているので、本能で正確に判断できる能力をそなえています。

よって、「食べたい」「食べたくない」という子供の本能で、子供自身に決めさせるのが一番です。

ただし、育ちざかりの子供さんなら、よほどの肥満でない限り、無理に小食にさせるのはよくない、と思いますが……。

 

著者は体が弱く 薬も漢方も効かなかった。

 だから自分で 研究をした。

 そして誰よりも健康を手にいれました。

 

「大小便の排泄が良い」

「体が温まる」

「気分が良い」

の条件をみたすかで、自分にあったやりかたを試してみてくださいね。

ちなみに、私は4年ほど前から朝食ぬきにしています。

これで胃もたれが治りました。

この本を読んで1週間ほど1日1食を試したところ、肌がつやつやになるし、体のこりがとれているのに驚いています。

ただし、ふらつきが出ます。本に書いてあるように黒糖を食べても治りません。

低血糖の症状ではなさそうです。

(私たちが空腹を感じるのは、腹が空っぽたからではなく、血糖が下がることで脳が反応するのだそうです。)

これは、私がもともと貧血気味だったために起こったのだと思いました。

アサリ、納豆、プルーン、ローズヒップを食べたり、鉄卵(卵形の鉄を入れてお湯を沸かす)など、自分に合うように工夫をしています。

1日1.5食にしてみたり、様子をみながらもう少し続けてみようと思っています。

 

(私は中年ですからネ。若い方なら、今一つ体調がすぐれないとか、自分の本能が必要としていたら、1日2食の基本食から試してみても良いかもしれませんね。)

 

「食べない」健康法 (PHP文庫)

「食べない」健康法 (PHP文庫)