ユタカ2イキルオテツダイ

ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

その15 日本の神様

『まいにち神様』( 立花大敬、2017)

 

日本の神さまの、 おおらかで優しい感じが伝わってきます。人々が犯した心の罪というのが、

「 積み重ねた “暗く否定的な想念”の固まり」と考えられているところが、なるほど、と 腑に落ちるようでした。

 

以下一部抜粋要約 。(※は、私の説明です。)



 私は、 大阪大学の 学生だった19歳の時に 禅(大乗仏教の一派である 「禅宗」の略 )の世界に志ました。

それ以来、約50年、仏教と禅の修行をする禅者として生きてきました。

若き日の 禅の修行はとても充実しており 、私に沢山の気づきや発見、 悟りをもたらしました。

しかし、同時に 次のような虚無主義もまた、 私を襲うようになりました。

「この世は、所詮幻想にすぎない。 だから、この幻想の中でする行動はすべて 空しいものである。 あたかも 水の表面に 指で文字を書くようなものではないか」

 

そんな時たまたま家族旅行で伊勢に出かけました。

 

(※ このときの不思議な体験が、筆者の人生を変えます。)

 

この伊勢神宮への参拝と 神前での祈り が、私の後半生の原点となりました 。

 

そこからは日本の神様の道( 神道 )に目覚め 神道 の古典などの研究を 猛然と始めました。

そして神道の世界観を記した最古の書『 古事記 』(日本最古の歴史書でもある 712年 )を音読すると 、その言霊の力で 、

その時に必要な文章が 、必要なだけ私の中に 流れ出して来ることがわかりました。





私は、日本の神々が 働かれる機能システムを こう整理しています。

 

  1. まず、日本人、そして人類全体の「 魂の進化向上」のためにこうして いこうという作戦・計画を立てられています。
  2. そして 、その実現のために、 各人が果たすべき役割 (天命)を 、人々に割り当てられるのが、 伊勢の神様のお仕事です。
  3. その伊勢の神様の 「作戦・計画」が順調に進むように 「地上世界の整え」と 「人やモノのご縁を結ばれる」のが 出雲の神々です。

 

つまり 、伊勢は天界の神々 、出雲は大地の神々として 、協力し合っているのです。




神道の神様には、「 仏教やキリスト教は 認めない」 などといった 排他性や、「 この宗派や 教団しか認めない」 などといった党派根性はありません。





『大祓詞( おおはらえのことば)』

 

毎年6月と12月の晦日に 天皇とその百官が 、その半年間に 

人々が犯した罪や穢れ(けがれ)を 祓い(はらい)清めるための 国家行事を行ってきましたが、

 その際に中臣氏によって 、唱えられてきたのが 『大祓詞』なのです。



(祝詞名 ) 『 大祓詞』

 

(現代訳 )   人々が犯した心の罪( 積み重ねた “暗く否定的な想念”の固まり)や、

 体の罪 (体で積み重ねた“濁りや淀み”)、

 心の穢れ(やる気が出ないという 気枯れ)や 、体の穢れ (体力面での気枯れ )を祓い去り、

再び人々が 本来持っている「生成発展の元気」 を取り戻させてくださいという祈りを、

 神々に贈り届けるための言葉。

 

(解説)  「穢れ」とは「気枯れ」生命力の減退のことなのです 。

本来、 全ての命は「ひとつ」で 自由に通い合う 、途切れることのない 永遠のものなのに、

「 自他の区別」 の錯覚が生じ、 自分を守るために 周囲に 防御壁を設けた ところから、 

あらゆる 「罪」と 「穢れ」が生じてきたのです。

 

(※ このように『 大祓詞』 全文と 現代訳、 解説が載っています。

最後のイメージ誘導の部分は、 日本人らしい祓い清めのイメージになっています。神様のお名前などは、

漢字がつながり 難しいので省略させていただきました。 すみません。)

 

  1. 何事もさらさらと水に流して 滞らない、 執着しないというのが「いい心」です。 この段で 早川の 流れのイメージを抱いてそうした心の状態を 招くわけです。
  2. 罪や穢れを 忌み嫌う 潔癖症のような状態は「 狭い心」で よくありません。何でも来い 、ごくごく飲み干して 人も自分も赦し(ゆるし)、 愛していこうという 「広い心」の状態になろう、 というのがこの段です。
  3. 「 心」にモヤモヤが溜まってきたなあと感じたら、 胸いっぱいに 新鮮な空気を吸い込んで、フーッと長く息を吐きましょう 。これが神道の 「息長祓い(おきながはらい)の法」です。あるいは勢いよく 、フッ、 フッと 息を 2回 吐いてみましょう。これが「神道」の息吹き祓い(いぶきはらい)の法です。この段では、 息を吐くことが、 祓い清めになるという イメージが伝わってきます。






私は(チキハ)最後のフッ、フッが気に入ってしまい、

暗く否定的な想念が浮かんできたときに、フッ、フッと蹴散らしています。

簡単で効果バツグンです。

 

『大祓詞』全文を一日一回でも音読すると素晴らしい効果があると書かれています。

 

 

開運! まいにち神様 大祓詞で最強の「お清め」

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  • 作者:立花 大敬
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/08/31
  • メディア: 単行本