ユタカ2イキルオテツダイ

ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

陰謀説

『世界金融戦争』( 広瀬隆、 2008)

コロナ騒動が始まってから こんな言葉を耳にすることが 多くありました。

「  悪事を働いていた者たちが  押し出される」。

それがいったい何を指しているのか ずっと気になっていました。

この本の中に、 こういうことを指しているのかな と 思わせる事件が載っていました。

それらの人たちが 、もしくは現在似たようなことが起きていて、

裁きを受けるようなことが起こるでしょうか。

 

2001年9月11日、 民間航空機が アメリカの世界貿易センタービルに突っ込みます。

 

〈以下一部抜粋・要約〉

 

炭疽菌テロ事件と イラク攻撃

 

世界貿易センタービル崩壊事件からほぼ1ヶ月後、 フロリダ州の 新聞記者 が 肺炭疽で死亡した。

 その後 色々な報道機関や 民主党の 上院 議員たちのもとに 次々と 炭疽菌粉末入りの封書が届いた ことが判明し、

 全米が バイオテロの恐怖に 震撼した 。

 

事件は炭疽菌という バクテリアを使った 高度な殺人である。

 事件発生以来、 私が確信を抱いていたのは 「アメリカの生物化学兵器の専門家」が この犯人であること。

 

事件が始まったのは 最初の犠牲者が 死亡した日ではなかった。

 世界貿易センタービルが崩壊してまだ一週間後 、

顆粒状のものを同封した封書が ニューヨークの“NBCニュース”  と “ニューヨークポスト” 紙に届いた。

 

奇遇ながらその日 、クリントン政権時代の CIA 長官 が 犯人以外には まだ世界中で 誰一人 炭疽菌テロが起こると知らないのに講演で 炭疽菌テロを予告。

 

 「炭疽菌ワクチンは アメリカ国内に 数百万人分しかない 」と警鐘を鳴らし 以後あゆるメディアに登場して 「サダム・フセインに死罪を」と呼び叫び続けた。



クリントン時代に再開された“ 国際常識に反する” 米軍の秘密研究という重大な事実が暴露されたのは、

 世界貿易センタービル崩壊の一週間前である。

“ ニューヨークタイムズ” で BC 兵器に精通する 記者が報告し、

 このニュースは世界中に配信された。

 そしてツインタワー崩壊後、 最初の犠牲者が発生し、 全米の関心が炭疽菌テロに注がれながら、

 世界のメディアは 米軍の炭疽菌秘密研究に一言もふれなかった。

 

副大統領が 「ウサマ・ビン・ラディンのグループは、 部下たちに 化学兵器と 生物兵器の訓練もしている」 と発言し、

 記者団に ウサマ・ビンラディン関与の真偽を 執拗に問われたブッシュ大統領が「 関連している可能性もある」 と答えたため、

 それに期待していた世界中のテレビ、 新聞 、週刊誌が、 見当違いのアル・カイーダやウサマ・ビンラディンの犯行説を撒き散らした。

 

勿論、 翌年まで アフガン全土の アル・カイーダ 拠点を 調べた米軍は、「何ら証拠は見つからなかった。 根拠のないストーリーだった」 と認めるのである。




9月11日は エンロンが破綻するかどうか瀬戸際の時期だったが、

 事件発生後の SEC は 金融犯罪に対処しなかった。

「 人間と時間が無限にあれば 再び追求できるが 無限にあるわけではない」

 と SEC 関係者は語った 。

金融犯罪のかなりのものは、 未処理のまま無視して 次へ進まなければならないというのである。

 

J・Pモルガンチェースは 、世界貿易センタービルが崩壊した直後の 9月28日にも エンロンのために 3億5000万ドルを タックスヘイブンに移し替えていた。

 彼らは、このニューヨーク大悲劇を チャンスと見て、 自分たちの不正隠しに動き回っていたのである。



アメリカ政府は 、世界経済に対する責任を持って 金融犯罪を取り締まらなければならない。

ところが彼らが代わりにおこなったのは、 イスラム教徒への無差別弾圧という取り締まり行動であった。




私(チキハ)の感想です。

公にされた報告でも、ある意図を持って抽出し、つなぎ合わせたら、

全く別の意味をもつ物語が できます。

 

ですから この本の内容も、そういう見方もあるのだ、というところに留めておきたいです。

 

しかし、政府やマスコミが流している情報で、ある方向に人々が向くように感じたとき、

鵜呑みにしないことも重要だと思いました。

今はニュースアプリや、SNS、ユーチューブなどで利権とは距離を置いた人の意見が聞けます。

私達のように特別の知識のない人でも、その人たちの力を借りて見方を調整することができます。

 

普及版 世界金融戦争 謀略うずまくウォール街(上)

普及版 世界金融戦争 謀略うずまくウォール街(上)

  • 作者:広瀬 隆
  • 発売日: 2008/09/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)