ユタカ2イキルオテツダイ

ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

超特殊利益集団

『ロスチャイルド、 通貨強奪の歴史とそのシナリオ』 (栄鴻兵 、訳、川本佳世、2009)

解説にこう書いてあります。

 本書(原題 『貨幣戦争』)はリーマンショックによって世界中の人々が ようやく気づいた 金融危機を 2007年当時から見事に予見し、 初の著作ながら 中国では 150万部以上を売り上げ、 2008年度のベスト1を獲得、 韓国、台湾でも翻訳版が大ヒットとなっている。

 

市場開放を試みる中国は、 何百年もの間 金融を動かしてきたプロたちを相手に、 立ち向かわなければなりません。

ボクシングチャンピオンと中学生になぞらえて書かれた箇所がありました。

怯える気持ちが伝わってきます。

 

〈以下一部抜粋・要約〉

 

第2章 国際銀行家とアメリカ大統領の100年戦争

 

私には二つの敵がいる。

 前面の 南軍と 背後の金融機関だ。

 前者に比べると 後者は 最大級の脅威である。

 私には私を震え上がらせるような危機が 忍び寄ってくるのが見える。

 私は 我々の国のことが心配でならない 。

マネーが 国民を統治し、 マネーが国民を傷つけ、 最終的には 少数の人間に富が集中するのだろうか。

 我々の共和国は破滅されるのか。

 どんな時よりも、 戦争の時よりも、 今、 私は国家の行く末をとても心配している。 ーーーアメリカ第15代大統領 リンカーン

 

アメリカ史 は国際勢力からの干渉と陰謀に満ち溢れている。

 国際金融勢力が アメリカの中枢に入り込み、 アメリカ経済を転覆させようとしていることを 人々が知っていたら、 鳥肌が立つような不安を感じたであろう。

 しかし、 彼らは人々に知られないように潜入し続けてきたのだ。

 民主制度とは 封建的専制に 対抗するために生まれた 集中的な防御の仕組みであり、 その設計と 構築 、そして実践は大きな成果をあげた。

 しかし、民主制度は、 金銭が生み出した 新種の権力であるウイルスに対しては、信頼できるほどの抵抗力を持ってはいなかったのだ 。

この新しい体制である 民主制度は、「 通貨発行権を牛耳ることによって 国を支配する」 戦略を採ってきた 国際銀行家の戦略に対して、 対応策と防御の面で大きな欠陥があった。

 アメリカ政府は、 南北戦争後も 100年間にわたり、 民営の中央銀行の設立と言う 金融分野の最重要課題をめぐって 、金銭に関わる 「超特殊利益集団 」とも言うべきグループと 命をかけて戦い続けてきた 。

その過程では 7人の大統領が暗殺され 数多くの議員が命を落とした。

中国が 金融分野を 全面的に開放するのに伴い 、国際銀行家が 相次いで 中国金融産業の 中心部に 入り込んでくるだろう 。

アメリカで起きたことが、 今の中国でも繰り返されるのか。



私(チキハ)の感想です。

トランプ政権は、中国共産党を敵と明言しています。

中国共産党は、少数の人間が特権を持つ構造で、ここに書かれている超特殊利益集団と目的が合うのだと何かで読みました。

そして、一部の中国人はこの本を読んでいる。

不思議な思いがします。

こういった情報を共有した一般の人達の思いは同じでしょうね。