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日本一わかりやすい「金融政策」と「財政政策」の違い

『ドル亡き後の世界』( 副島隆彦、 2009)

 

〈以下一部抜粋・要約>

 

日本一わかりやすい「金融政策」と 「財政政策」の違い

 

「金融政策」と 「財政政策 」(この二つを合わせて 経済政策という) はどう違うかを簡単に説明しておく。

 おそらく、今の日本でこれ以上分かりやすい説明はない説明をしておこう。

 

金融政策というのは、 倒れそうな銀行を救済するということだ 。

そのために日銀(中央銀行)が お金(資金)をどんどん出して支えるということだ 。

その理由は、 民間銀行がバタバタ潰れると 「一国の信用秩序」が壊れて お金がきちんと世の中を回らなくなるからだ。

 それは大変だ、ということで 金融機関を救済する。

 そのために公的資金 (国のお金)まで投入する「 銀行への資本注入」をした。

 しかし本来は 、中央銀行だけが 金融政策を行うべきであり、 政府(財務省)が手を出してはいけない。

 

それに対して財政政策(財政出動)というのは、 あまりに景気が悪くなると 人々が失業して、 飢えて大変なことになる( 社会不安、暴動) ので、 政府が直接お金を出して、 企業やら個人やらを直接助けることを言う。

 もっと分かりやすく言うと、 企業が社員(従業員、労働者 )にまともな給料を払えなくなっているので、 政府がその分を肩代わりして 国民や労働者に直接、仕事を与え、 収入を保証してあげることを言う。

だから公共事業( 建設会社 =土建屋や 各種の福祉事業にカネを回すこと )をすることが財政政策なのである。

 財政政策は ケインズ経済学 (政策)が一番得意とするところで 、「とにかく貧乏な国民を国が助けて、無職の若者達に食を与えよ」 ということである。

 

ドル亡き後の世界

ドル亡き後の世界

  • 作者:副島 隆彦
  • 発売日: 2009/10/30
  • メディア: 単行本