ユタカ2イキルオテツダイ

ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

地球市民的な経済活動という方向

『フォールト・ラインズ』( ラグラム・ラジャン、 2011)

いかなる形式や方法であろうと、 版元の文書による許可なくして 、この本の一部または全部を複製したり発信したりすることを禁じる。

と書いてありましたので、 私の言葉でまとめて 書き たいと思います。

〈以下まとめ〉

 

今のままの体勢であれば金融危機は再び起こるでしょう。

それを防ぐためには 多国間機構が より良い働きをする必要があります。

 世界貿易機関( WTO) は公的機関として、 加盟国間の貿易を規制してきました。

これは法的な効力があるため有効に働いているようです。

 

もう一つは 、国際マクロ経済の管理と 連携に 国際通貨基金( IMF)が果たしてきた役割です。

IMF はいつも正しいとは言いませんが 的を射ている場合が多いです。

 なぜならば 政治とは無縁の 立場を守ろうとしているからです。

IMF には規制を守らない国に 制裁を加える力はありません。

法令によって国家に意思を押し付けるよりも国民にじかに訴えて影響力を得ようとする方が良いです。

 

 インターネットの力は増大し、 仮想世界での民主主義がひろまっています。

 

 IMF や世界銀行のような 多国間主義的な組織は もっと守備範囲を広げるよう努力する必要があります。

ウェブが可能にしたネットワークをもっと高度に利用し、 学校や大学の教室にも入り込む 。

世界市民という思想を 大学生はすんなりと受け入れるはずです。



私(チキハ)の感想です。

この本のメッセージは 、多くの国の代表が集まって作る組織、IMFや世界銀行は、

政府に文書を提示するのではなく、インターネットなどを使って私たちに直接訴えたらどうかと言うことです。 それは以下の提案です。

 

「地球市民的な経済活動 とは何か。

そのことを世界中の人々が考えるように訴えること。」

 

難しいことをいいますね。

グローバル社会で自国優先の考えだけでは危機は繰り返します。私たちもそのことは薄々気付いてはいるのです。

「地球市民」というところまでは案外、受け入れやすいと思いました。