ユタカ2イキルオテツダイ

ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

一般国民より上にいると認識する

『空洞化のウソ』(松島大輔、2012)

東京大学経済学部卒業、ハーバード大学大学院修了。通商産業省入省。

現在、タイ王国政府政策顧問として日本政府より国家経済社会開発委員会に出向。

将来的な日本の空洞化を避けるには新興アジアへ進出し日本人を現地化し、現地を日本化することだと書かれています。

???何を言ってるのかなあと読み進めます。

「現地化・主戦場・新興アジアはわが手中にあり・ゲーム・日本化・サムライ」

こうした言葉が出てきます。

私は途中で読み進めることができなくなりました。

本文にこのような記述があります。

第二次大戦後、岸信介首相は最初の外遊先として、1957年、日本最初の円借款を携え、インドを含むアジアを選びました。

実はこの時、「東南アジア開発基金」構想を提唱しています。

当時日本としては、必須の課題であった鉄鉱石などの資源開発を進めることも念頭に置き、米国と共同して東南アジアやインドを開発し、日本企業がこの地域で活躍できるように配慮したのです。

今日、日本が主導する「新興アジア」への総力を上げた関与は、60年前の試みの本卦帰りなのです。

 

絞首刑を逃れた元首相、岸信介は、第二次大戦のA級戦犯容疑者だった人です。

満州国総務庁次長、731部隊の実権者といわれました。

なぜ釈放されたのでしょうか。

アメリカと何らかの交渉があった(手先として働く)から、と思う人もいます。

元首相、安倍晋三の祖父です。

 

戦後、東南アジアやインド開発がどのようなものであったか私は知りませんが、この本を読むとわかるような気がします。

侵略を反省するような気配は感じません。

我々一般国民の感覚からは、だいぶずれている、ということに気がついてないようです。

新興アジアと信頼できる関係を築けることを願っています。

 

<以下一部抜粋・要約>

「新興アジア」における「現地化」のススメ

なぜ「新興アジア」なのか

ここでいう「新興アジア」とは、中国、インドを両端にして、東南アジア(アセアン)諸国を中心にした地域です。

中国、インドと言う次世代の経済大国を含むほか、インドネシア、ベトナム、タイ、さらに今後注目されるバングラデシュやミャンマーといった国を包含します。

主戦場としての「新興アジア」

なぜ、日本にとって、真っ先に考えるべきは「新興アジア」なのでしょうか。

それはこの地域が将来的な世界の成長センターとしての地位を確立しつつあるだけでなく、日本企業にとって特段の意味を有するからなのです。

日本の輸出に占める米国への割合は、ドル建て価額ベースで約15%であるのに対し、アジアは5割を超えています。

すなわち、これまでの「日本で考え、日本で作り、欧米に売る」と言う体制から、漸時、「アジアで考え、アジアで作り、アジアで売る」時代へと移行していくと考えるべきでしょう。

「新興アジア」各国の日本企業誘致合戦

「新興アジア」各国の経済成長戦略

「新興アジア」各国は、日本企業FDI(海外直接投資)を自国に積極的に誘致し、これらを成長の駆動力として活用するという経済成長戦略を描いています。

「新興アジア」各国は、いかに日本企業を中心としたFDIに気に入ってもらえるか、そのための競争を行います。

その意味で、日本企業FDIは、自身が「新興アジア」の投資環境整備というゲームの日本側の「掛け金」であり、その投資環境整備によるFDIの拡大が、ゲームの「報酬」だというわけです。

ルール作りゲーム--「掛け金」としての日本企業

和僑のオススメ--ヒトの「現地化」

 

私(チキハ)の感想です。

大企業さえもコマのように動かしていませんか。

企業人をサムライとはどういうことでしょうか。

一般的にサムライとは大義があって筋を通して潔く生きる人のイメージを持ちますが、そのイメージだけを利用しているように思えます。

すすめていることは、日本に有利なルールを作る、肝は教えずに労働者としての使いやすい人たちをつくるなどです。

憧れや尊敬を抱かせる要素は、はぶかれていて、息苦しく感じるのはそういうことだとだったのかと思いました。

 

岸信介を検索していたら以下のような記事が目に留まりましたので載せておきます。<一部抜粋、2020年の記事>

 

731部隊、詳細な隊員情報や組織機構が判明 70年前の公文書を新発見

6/22(月) 10:15配信    京都新聞

第2次世界大戦中に細菌戦の研究をした「731部隊」を本部とする旧関東軍防疫給水部(関防給)について調査している滋賀医科大名誉教授らが19日、戦後に政府が作成した関防給に関する公文書を発見し、組織機構や支部の隊員の所属、敗戦前後の行動の一端が明らかになったと発表した。支部で細菌を生産していたことも公文書で初めて裏付けられたという。「不明な点が多い組織の隊員一人一人の情報や、元隊員の証言などの根拠となる文書で、歴史を検証する上で意義深い」としている。

【写真】日本政府が「ない」としたが、実は存在していた731部隊公文書

 一方、公文書には本部(731部隊)や大連支部の細部調査票や行動群経過要図などが含まれていなかった。西山さんは「他の支部があることから考えると不自然。文書公開まで長期間を要すると、生存者への聞き取りなど検証がしにくくなる。速やかに公開する仕組みが必要」と指摘した。今後医学や歴史学の研究者らでつくる「15年戦争と日本の医学医療研究会」(大阪市)などと協力し、調査を進めるとしている。

(新井のコメント)

戦後、巣鴨に入っていた、岸信介・笹川良一・児玉誉志夫らは、

なぜ絞首刑を逃れたか?

「農的小日本主義」の石橋湛山のあとに、岸信介は、総理になった。

岸が国家総動員法のときに、現在の経団連の基礎を作った。

いよいよ闇に手が入るということ。

これは、アメリカの変化であり、そして、地球規模での人類の

覚醒になります。

当然、昭和天皇裕仁が、なぜ、開戦と終戦をしたのか、

戦前のアラヒトカミが、ポツダム宣言受け入れで「人間宣言」した

後も、君臨し続けたのか?

広島原爆炸裂について、裕仁自身が言う「まことにやむを得ぬ事情」

が、もうすぐに明らかになるでしょう。

三笠宮が戦後、「神武天皇は実在しない」というのを、「赤い皇族」

といって、その言説を否定していたのは、学会・マスメディアであり、

これは当時の米軍世界戦略の中で、列島民の洗脳を続けるためでした。

令和時代は、ここも、崩れます。

「上級国民」と自認した人間は、もう、人間ではなく、基本的には、

強烈な差別主義。利権主義で、本質的に冷血漢になっていきます。

彼らは、「穢れ思想」を持ち出します。

いまだに、自らのそうした人間としての「欠陥」を、誇りに感じる

バカドモがこの国には多く、そんな彼らをありがたがる「列島民」も

いるのもまた事実なのです。

きちんと知りましょう。彼らが何を考え、何をしてきたか?

「上官の命令は、天皇の命令と思え」といって、

どれほど多くの人間の心が歪み、本来の感受性を失って落伍し、

自分の心の内になる光を忘れて、悪魔化して行ったことか。

人類社会のグレイト・リセットは、日本社会(日本語の言論空間)

を、根本から変えていきます。(新井信介さんのブログより)

 

私には奥が深くて驚きでした。

まだまだ知らないことが、たくさんあるのだと思いました。