YouTubeでホーム画面に勝手に出てくる動画を見て、久し振りに大笑いをしてしまった。
保護したボス猫(オス)が新入りの子猫を舐めるなどして、かまっていたら、子猫がボス猫の乳に吸い付き出した。
そのときの困惑した顔!
飼い主が「ミルク出ないよ」と引きはがすのだが、2匹の子猫はそれからも、すきをみてボス猫の乳に吸いついている。
そのうちボス猫は慣れたようで、イビキをかき、白眼の爆睡中に授乳しているのである。
笑った。
私は動物の子育てを見て、こういうことなんだよね、と思うことがよくある。
人は子育てをのんびりできるほどの余裕がないって、どういうことなんだろう。
母親がストレスで育児ノイローゼになるって、どういうことなんだろう。
そんなことをぼんやり考えてしまうのでした。
唇と舌はとても敏感な器官なのだと聞く。
授乳はミルクを与えるというだけではないのだろうな。
それを知ってか知らずか、ボス猫はそうさせている。
そこにはお互いの気持ちの交流があるのだ。
先日、指が凝っていたのでストレッチしたら逆に痛めてしまって、痛くて曲がらなくなって困った。
明日仕事に行けない、と深夜の布団の中でどうしたらいいか考えていた。
そしていいことを思い出した。
人は、指の先から気が出ているのだ!
私は指先で、痛めた指を撫でまわしはじめた。
こそばゆい、しかし自分の指や手の感覚を新鮮に感じた。
だがしかし、一向に痛みはひかない。
そして私は、手のひらから出ている気で痛みをやわらげる訓練、を受けたことがあるのを思い出した。
「よしっしゃーっ」、としばらく念じたが今日は調子が出ないらしい。
「今日は休もうかしら」布団の中でくるくる回っていたら、思いついた。
舌の先から気が出ているんだった!
まだ試したことはないけども、何かありそうな予感がした。
時間がない。
私は自分の指をベロベロ舐めまわした。
暗い部屋の布団の中で、老女が自分の指を必死で撫でまわしたり、舐めまわしているのである。
そして「いつもありがとう、もっと優しく扱わないといけなかったね、ごめんね」などぶつぶつ唱えているのである。
危ない光景である。
しかし、どう思われてもいい。
キツい絵だね、などと思われても構わない。
というか、見ているのは私だけである。
そうでなければこまっちゃうなど考えている。
ところが、である。
痛みが消えて、動くようになったのだ。
私に一つのスキルが身についた瞬間である。
皆様も手当てが効かないとき、ぜひペロペロをお試しください。