2025年の初夢を期待していた。
ある神主によると、大晦日から元旦は飲んで騒いで夜通し起きていて、2日に見るのが初夢ということだった。
だから31日の23時ころに起きて、1日の4時ころに、近くの神社に行く。
甘酒なんかをふるまってくれると期待していた。
早すぎたようだった。
少し歩いて、大きめの神社に行く。
いくつかの屋台が仕事を始めていた。
おみくじを買おうと思ったら、小銭がなかった。
公園に行った。
そこは朝早くから、たくさんの人がランニングやらウォーキングをしている。
早かったようだ。
誰もいない広場を、まっすぐにつっきって歩いた。
北の夜空にオレンジ色に輝く星は、アルクトゥルスだと思う。
最近、「召喚する」ということに気がつく。
それは自分の意志だけなのに、なぜか嫌なものを召喚するのだ。
イメージで遊んでいる。
人物を丸いエネルギー体で表す。
ある人は、丸い渦が三つで赤が混じっている。
ある人は、丸くならずに流れている。
ある人は透明で、シャボン玉のようだ。
濁って暗いエネルギーの人は、多い。
嫌な人、というのは、そういうエネルギーを持っている人ということなのだろう。
私自身を思い浮かべる。
黒光りした鏡のようだと思った。
自分のことは、邪念が入るだろうから、疑わしい。
自分を遠ざけることは出来ない。
帰って少し休んでから、風呂屋に行こうと家を出た。
公園に鳥が、鳥の楽園のように飛び回っていた。
風呂屋に行った。
露天風呂から空を見る。
一羽の鳥が後ろから前へ飛んでいる。
そのまま視界に残りまっすぐに飛んで行けばいいと、占いをするような気持ちで見た。
家に帰って、アップルパイが食べたいと思って、リンゴを煮た。
シナモンとクローブを入れて、何か足りないと思った。
ブランデーがあった。
ついでに、お湯割りにして飲んだ。
パイ生地は、時間がかかりそうだ。
どうやったらあんなにバターを使わずにできるのかと考えた。
今日は無理そうだった。
パンに入れようかと思った。
どうしたら、沈まないで焼けるのだろうかと考えた。
今日は無理そうだった。
寝てしまった。
初夢を見た。
意識が夢の残像をとらえて、抵抗した。
そんな悶々とした夢じゃだめだ、もう一度と。
だから、覚えていない。