『Chatter「頭の中のひとりごと」』(イーサン・クロス、2022)
私の関心を集めたところだけを要約して書いています。
内なる批判者
あるプロ野球選手の話がある。
まだ21歳だが、輝かしい前途を期待される才能あふれる投手だ。
先発の日、試合中に暴投をしてしまう。
それを繰り返して、交代となる。
全国放送の大観衆の中で、その冒頭は記録的なものだった。
彼は、次に登板した試合でも、暴投を繰り返した。
その後マイナーリーグに降格して、立ち直ることなく球界を去った。
わずか25歳だった。
彼に何が起こったのだろうか。
大観衆の罵声よりも強力な声が彼を批判したのだ。
自分の頭の中で、嫌なひとりごとを繰り返しているのだ。
彼の生い立ちは普通ではなかった。
軽犯罪者で、薬物中毒の父親から、言葉と暴力の虐待を受けて育ったのだ。
そんな彼の中で、野球だけが安全で輝かしい場所だった。
言語の発達がもたらす自己抑制
子供は指導者や、保護者からの指導を声にして言い、そのうちに内語化し、そしてそのうちに自らの言葉で抑制する。
嫌なことを詳細に反芻する人ほど、その思いにとらわれて、周りの人や社会とうまくいかなくなる。
それは、次に起こることを予想してしまう。
他人のように自分に語りかけることで問題と距離を取る
自分の名前を使って、自らに語りかけるとき、内なる抑制を手助けするツールになる。
私(チキハ)の感想です。
ここでは、一般化(あなただけではない、一般的にある経験だ)とか、客観化(友人に話すように自分に話す)などの方法が多数書かれています。
儀式めいた行動が、お守りが、信じるという行為が心を安定させます。
支援者のテクニックも書かれています。
傾聴や共感、その後の理性的な解決方法といった流れが必要であるなどです。
ただし、悩みの物事がなくなるわけではなく、孤独感が薄れ、支えられていると感じることが出来る、ということです。
支援する側に器量がない場合は、事態を悪化させることがあります。
決して見捨てない、理解者としての言葉を持っている人は少ないように思います。
それは自らに語りかけるときにも、必要にしたい知恵です。
どんな言葉をかければいいのでしょうか。
私がこの本の中で一番ためになったのは、自分の名前を呼ぶ、ということです。
私たちは、外的環境に対応しながらも、内なるひとりごとを言っています。
嫌なことを反芻することは多いですが、そのときに自分の名前をただ呼ぶのです。
そうすると、はっと我に返るようになります。
そして、外から見た自分のようになります。
あなた(You)でもいいようなのですが、日本語の音には一つ一つ意味があって、名前の音には深い意味があると聞いてから、名前を呼びます。
以前私は自分の名前が好きではなかったのです。
ですが今は、大事な人、というつもりで呼んでいます。
すると、笑顔になります。
ただそれだけで、不安や脅威から逃れられるようです。
佐藤航陽さんがyoutube開設していました。
戦争が起きるかもしれない、という感覚は、私も心の隅にあります。
アメリカの自国優先主義は、戦争を思い起こさせます。
関税を高くして自国を守るということで、前回の大戦は始まったと思います。
他の人の動画で見た話ですが、中国が台湾をねらっていて、何かのきっかけ(災害)で侵攻すれば、日本も危ない。
アメリカは自国民が被害にあわない限り、助けてはくれない。
アメリカの駐留軍は、いつ引き上げるかも分からない。
では、私たちはどうしたらよいのでしょうか。
佐藤さんの配信では、そんなことも話題にしてくれるようです。
