前世をみる瞑想をやると、毎回途中で眠ってしまう。
ので、ちゃんと無意識の状態になっているのか定かではない。
そんなことをやろうと思ったのは、いくつも理由がある。
以前なにかの拍子で「私は日本人に生まれたかったのだ」という想いが浮かんだ。
それは渇望に近かったように思う。
そのとき、日本人で生まれたことを振り返って、幸運をしみじみ思った。
しかし、なぜ急にそう思ったのだろうか。
日本人ほど、子供にやさしく、情け深く、情緒が安定して、平和な人達はいない、と聞いたからだろう。
確かに、世界が身近になって、リアルな情報に触れる機会が増えて、冷静にそう思うようになった。
ただ、自分が、外国人なのだとは思わなかった。
小さいころから自分が浮いているような気はしていたのだけれど、皆もそうなのだろうと思っていた。
いや、日本生まれで、両親も日本人なのだし。
しかしあの感覚以降、変な感じなのだ。
そして、カルマの解消なんてことを試みているので、おのずと興味はわいてくる。
で、何回か、うつらうつらしながらやってみたんだけれども、一度目は、古代の大陸のようで、岩山の上にいて、遠くから敵がやってくるのを見張っていた。
槍を持って兵士たちは、戦った。
最後は洞穴のようなところで、戦死した者たちに祈りを捧げていた。
二度目は、スリランカのような所にいた。
優しそうな人の目を見ていた。
信頼と愛が宿っていて、満ち足りていたようだった。
その先は覚えていないが、もしかするとその土地の衛生面とか、衣食住のなにかで、苦しんだかもしれない。
私たちは、奇跡的に日本人に生まれた。
私の願いは、叶ったのだ、きっと。