知識は物理的な行動で知った。
獣は交尾するが、人には性愛というものがあるようだ。
時代劇で見たのは、力の強いものが手に入れる一つの欲望の対象だ。
漫画では美しくも悲しい情愛が描かれ、ドラマは複雑な関係を描いた。
本質的なことを知らないままに、出回る情報になんとか自身の感覚を入れ込んでしまった。
そんな大雑把な理解の中で、納得してきた。
あらゆる感情を味わうフルコースに欠かせないテーマが交尾(性交)である。
秘めたるもの、隠しておくもの、恥ずかしいもの、汚いもの、熱して冷めるもの、飽きるもの、いけないもの、ではない、と思いたい。
それは、どんな様子なのだろう。
息子が、将来の計画を立てた方がいいと先輩に言われたとかで、話をする。
しくじった母親からの助言は少しは役に立つだろう。
恋愛の相手ではない、素の自分でいられる相手がいいらしい、と伝えた。
自信がない。
もっと核心めいたことを言いたいが、実体験がない。
息子は結婚を前提に、交際するという。
YouTube で見たよい夫婦のイメージがあるようなのだ。
賢い。
「神の世から続くカルマを断ち、魂のパートナーシップに目覚めていきましょう」という動画を見た。
どスピの動画だ。
語るのは、自己肯定感の低い幼少期を過ごし、マッサージ師から性のマッサージ師へ、独自の潜在意識の浄化セッションを行う女性だ。
男性「性行為に自信がない。
相手を満足させてあげられているかとか」
女性「サイズ感とか固さとかに自信ない人多くて、そこじゃないんよねっていう。
女性が感じるかどうかって、その人の男性器にエネルギーが宿っているかどうか。
お互いのエネルギーとエネルギーで循環させるイメージ。
安心感、信頼感で共同創造していける。
体も心も魂も気持ちいいよねみたいな」
女性B「男性にも女性性があってそこを安心させてあげるみたいな」
女性「仕事でも社会でも鎧をつけて戦っている。
プライベートでも性行為でも自分が頑張らなきゃ、自分が奉仕する側みたいな。
メスに憧れもあって、メスになりたいみたいな魂の願望みたいのがあって、それも出せない。
性行為って魂の解放なのに、そこでも頑張っちゃって元気なくなる。
女性もちゃんと受け入れる。
2人でちゃんと話し合う。
深い自己受容もおきるし、本当に深いところで自分の存在そのものが受け入れ合っている」
女性B「情報も交換し合っている」
女性「お互いの持っている才能とか情報も交換し合っている。
情報、意識、が拡大する、概念が変わる」
男性「性行為によって、それによって覚醒する意識みたいなのがある」
女性『マグダラの書』っていうのがあって、キリストもマリアも性行為によって意識を変容、覚醒させていった。
恋愛そのものが聖なる錬金術と書いてある」
男性「恋愛というものを避けてきた、一瞬の感情っていうか、執着だと思っていて。
他の感情だったら観念とかで外せるんだけど、外せない。
恋愛感情は魂磨きに必要なんだって切り替わった」
女性「人って誰しも闇の部分を抱えているじゃないですか。
それを健全に外す行為が恋愛だと思っていて」
男性「性行為の闇って魂の闇を経験するための行為なのかなと思って。
そこでの向き合いをしないと、昼の世界、光の世界に漏れ出しちゃって変なことになっちゃうみたいな。
もしかして体の相性っていうのは闇の相性という言い方もできる」
女性「そこでしか解消されないカルマっていうのもあるんじゃないかなって思ってる」
男性「本当の恋愛って、自分との統合が済んだもの同士が、パートナーシップに進んでその先に覚醒があるという。
性の常識が変わるっていうか、とんでもなく神聖なものになる。
そのためには自分との統合が必要になる。
これからの時代「密教」をみんなでやっていく時代というか」
最近私(チキハ)が考えていることは、嫌なことにとらわれないで生きていくにはどうしたらいいか、ということだ。
それはほぼ、思い、で出来ている。
すぐにその思いから離れればいいのだが、嫌な思いは引っ付いてはがれにくい。
他人を見ていて気がつくのだけれど、嫌なことを思い出しているときの顔は歪んでいる。
顔だけじゃない、放つ空気もよどむのだ。
身体にも、心にも良くないし、人様にも迷惑である。
人それぞれが持つ闇、というのは、この様子に現れる。
闇が深いというのは、どうしても離せない思いのことかもしれない。
嫌なものには出来るだけ近寄りたくない。
無駄にエネルギーを使いたくない。
だから、間違いたくない。
そこまでしても、やってくる出来事は、向き合うしかない。
そのときの判断は、直感に従うようにしている。
挑戦したいこともある。
それを、いかに嫌だと思わないでできないか。
考える。
失敗をゆるす。
少しのホッとするとか、きれい、楽しいを大事にする。
1日一つのことができれば良しとする。
努力を認める。
感謝する。
関係は築き上げるものだと聞いた。
自分と上手くやっていくことも、そうなのだ。
そうすると、それだけでいいようにも思う。
余裕が出たら、それを周りに広げていけるのだろう。