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経済は統計から学べ!

『経済は統計から学べ!』(2021、宮地秀作)

以下一部抜粋・要約

 

国内と国外のどちらを攻める?貿易の基本

貿易を読む鍵は「国内需要」にあり

 

日本は、1億2628万人(2019年)の人口を有するため、国内需要が大きく、これだけでも十分に経済が成り立ちます。

海外需要を取り込むのではなく、国内需要を取り込むことが目的となっている企業も多いのです。

高い技術力がありながら、海外市場に売り込めていないことが予想されます。

「日本の技術力が低く、日本製品が海外市場で求められていない」などということはないでしょう。

実際、日本の輸出依存度は13.7%しかなく、ドイツの38.3%、オランダの61.2%よりも小さいのです。

一方、輸出依存度が100%を超える国・地域もあります。

シンガポールや香港です。

これには中継貿易が背景にあります。

 

「アメリカからアジアへ」日本の生存戦略

日本の貿易統計

 

2019年の日本の貿易統計は、輸出額が76兆9317億円、輸出額は78兆5995億円。

貿易収支は1兆6678億円の赤字でした。

これは米中貿易摩擦による保護主義的な動きが見られたことが背景にあります。

輸出品目を見ると、機械類、自動車、自動車部品、鉄鋼、プラスチック、精密機械等が上位品目です。

先進国の多くで、輸出品目は「1位機械類、2位自動車」となっており、日本も同様です。

一方の輸入品目は、機械類、原油、液化天然ガス、衣類、医薬品、石炭が上位品目です。

ASEANだけでなく、日本はアジア各国・地域と相互依存関係が確立しています。

日本からは部品を輸出し、生産拠点国からは完成品を輸入します。

国際分業体制の進展が背景に考えられます。

中国との貿易統計を見ると、中国から日本への輸出品目に「衣類」があります。

また、機械類の世界的な製造拠点でもあるため、「通信機」や「電算機類」、「音響映像機器」などの生産・輸出が盛んです。

一方、中国は日本から「半導体等電子部品」や「プラスチック」、「自動車」などを輸入しています。

しかし、近年のASEANの経済成長、域内貿易の拡大を背景に、今後は東南アジアへの工業移転が進むと考えられます。

 

日本が生き残るには?

日本の貿易は、原材料を輸入して、製品に加工して輸出する加工貿易を基本としています。

高度経済成長期の日本は、それまでの繊維製品を中心とした輸出から、鉄鋼や船舶などの輸出が伸びました。

高度成長期が終わり、安定成長期になると、自動車や精密機械などの輸出が伸びました。

特に自動車は、1980年代になって、アメリカ合衆国の貿易摩擦が起こるようになり、1985年にはプラザ合意が結ばれます。

しかし、プラザ合意による円高の進行は、輸出不振を招き、海外での現地生産が見られるようになっていきました。

2000年以降は中国を始めとするアジア各国との結びつきが強まっていきました。

現在日本は部品を輸出して、海外で生産した完成品を輸入するようになり、加工貿易の性格は弱まっています。

国際分業体制が確立していくと、日本企業は製造部門を海外へ移し、国内では研究開発部門の充実を図るようになっています。

 

日本が本腰を入れるべきフードマイレージと地産地消

 

フードマイレージとは、「食料輸入量重量」と「輸送距離」を掛け合わせた数値のことで、「トンキロ」という単位で表します。

フードマイレージが大きいほど、輸送時に輸送機関から排出される二酸化炭素量が増え、環境負荷が大きくなると考えられます。

 

「六次産業化」とは?

地産地消を進めていく上で、六次産業化の動きも見られます。

農業農産物の生産加工販売を一体化させることです。

第一次産業、第二次産業、第三次産業を一体化していくということで、1 × 2 × 3と掛け合わせることで、「六次産業化」と名付けられています。

地域の資源を活用した産業を作り出し、新たな雇用を生み出すと期待されています。



私(チキハ)の感想です。

 

巻末に2000年と2019年を比較した統計資料が載っています。

1人口〜14地熱発電量までの中で、2000年より2019年の方が順位が高いのは、2老年人口割合だけです。

気になって日本の国土面積を調べてみたら、61位でした。

人口は11位です。

それなのにGDPは3位なのだし、人口一億以上の国のGN I(国民総所得)は2位です。

どちらも1位はアメリカ合衆国。

なんか、日本のみなさん有難うって思いました。

他の話ですけれど、詳しくは分からないけれど、戦後日本は戦勝国アメリカを支えてきたようです。

追い越しかけたときには、円高にさせられたのだとか。

そして、アメリカ国債を大量に買ってアメリカ経済を支えているという。

軍を持たない日本の国にアメリカの軍が駐留しているのは、守るためなのか、見張るためなのか。

そんな話を聞くと、日本の実力は、アメリカの庇護のもとに育ったのか、抑え込まれたのか、よくわかりませんね。

これからは世界経済は、グローバルではなくてカントリーになるという話を聞きます。

日本ってどんな国なんだっけ、日本人の本来の姿ってどんななんだっけ、と思いました。

 

経済は統計から学べ!