「リンパ節(りんぱせつ)とは、体中に点在する豆のような形の免疫器官で、リンパ液をろ過し、細菌やウイルス、がん細胞などの異物を排除して体を守る「関所」のような役割を持ち、首、脇の下、足の付け根などに多く、免疫反応で腫れることがあります。」
上記、AIによる概要
その体を守る関所が、がん細胞に占拠された、というのが、濾胞性リンパ腫なのだ。
がん細胞にもいろいろな性質がある。
医師によると、このがんは、成長するだけでなく、縮小したり、消滅することもあるのだと言う。
また、私の場合は、成長が遅いタイプであったため、数年をかけてゆっくり大きくなった、という説明だった。
「リンパ液を通して、全身に広がるのではないか」など質問したような記憶があるけれども、はっきりとした返答をもらった覚えはない。
病気というのは、個人差が激しくて、確実にこうなるということは言えないのではないかと思う。
ただ私が言われたことを覚えていないだけ、かもしれない。
(がんの説明を、一人で告知されて、冷静に聞き取ることが出来るほど、上等に出来ていないし、専門的な知識のない患者に医師が説明を控えることもあると思う。)
投薬も、切り取ることも、放射線を当てることも効果的ではないという話だった。
そういった性質のものであるから、当時の段階で処置はなく「様子を見る」ということになった。
触診ではっきりと分かるから、それからは自分で大きさや固さなどをチェックすることになった。
病院に行かなくなった。
全然変化がない、というか、縮小している、と思えたからだ。
そして、その存在さえ忘れるくらいになった。
6年後の現在は、どうなっているのか。
もうすぐ消えそうだと思ってから、変わっていない。
ゆっくりゆっくり、消滅するのだと思っているし、現状維持で何も問題はない。
私は、がんというのは、一つの細胞から花粉のように散らばっていくのだと思っていた。
もしそうだとして、がん細胞がどこかの組織に張り付いて、増殖をするに至るには、そうとうの確率なのだ、と何かで読んだ。
そのときは、体を守る働きが、衰弱した状態になっているのだ。
がん発見時の心や体の状態は、まさにそのような感じだった。
現在の私の体の状態は、その時とは違う。
朝スッと起きられる。
体が軽い。
体のこわばりがない。
顔つきが明るい。
便通が良い。
心の状態も変わった。
自分を守ることが出来る。
自分を優先することが出来る。
もっと、幸せになることが出来ると思っている。
それまでの章が終わり、次の章が始まるようだ。