「触れる前」にあったもの
最近、あることを繰り返し感じていました。
恋愛や関係性の中で求めていたものは、
外側の誰かというより、
すでに内側にある感覚だったのかもしれない、ということ。
そんな話を重ねる中で、
ふと「キス」というとても具体的なテーマが出てきました。
唇、温度、湿度、距離。
とても繊細で、でも誰もが知っている感覚。
そこに意識を向けてみたとき、
気づいたのは「触れる前」にすでに何かが起きているということでした。
まだ触れていないのに、
空気が変わるような、
気配が満ちてくるような、
臨界点のような場所。
そこにとどまってみると、
関係は自然に動き始めます。
押さなくても、引き寄せなくても、
ただわずかに開くだけで、
向こうから近づいてくるものがある。
最初は少し強く関わろうとして、
その力に自分で驚いたりもしました。
でも、ほんの20%くらいのやわらかさで迎えたとき、
関係はまったく違う質で立ち上がりました。
境界がゆるやかに動き、
気づけば、包むことと受け取ることが同時に起きている。
さらに進むと、
自分と相手という輪郭も少し曖昧になって、
ひとつの場のような感覚になることもありました。
このワークは、そうした体験をもとにしています。
何かをうまくやる必要はなくて、
ただ「触れる前の場所」に戻るだけ。
そこにはすでに、関係のはじまりがあります。
音声では、その感覚にゆっくり入っていけるようにしています。