左の肩甲骨の内側に、筋のような取れないコリがあった。
捻っても、伸ばしても、引っ張っても、抜けない。
台所のシンクに仙骨を当てて身体をひねったとき、
右には抵抗がないのに、左だけがぎこちない。
よく観察してみると、
仙骨から腰椎の一番上あたりに、引っかかりがある。
そこを動かさないまま、
その上の骨たちで無理にねじっている。
だから、肩甲骨の内側に負担が集まっていた。
実際に腰椎の第一を意識して調整してみると、
少しほどける。
でも完全ではなくて、
今度は第二、第三で代償しているのがわかる。
「動かない一点」を残したまま、
他で辻褄を合わせている身体。
その構造を見たとき、
これはそのまま生き方だと思った。
私は、ある場所を動かさないまま、
他で役割を引き受けて生きてきた。
それは無意識で、
多分、生い立ちの中で身についたもの。
本当はそこが土台なのに、
そこを固定したまま、
他でなんとかする癖。
そしてふと思う。
私は、自分を大切にしてきただろうか。
社会的に整えることや、
正しい選択をすることではなくて、
言葉になる前のような、
ただの感覚や満足感のレベルで。
身体は、ずっとそれを教えていたのかもしれない。
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