ユタカ2イキルオテツダイ

ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

波に落ちるブルバ

波に落ちるブルバ

今思うのは、明日海を見ていることだ

眠るときにはもう飛び上がらんばかりで

 

ジテンシャは、闇を孤独で暴走る

空の色が薄く変わリ始めた

いそげ

これから出るのか、もう出たのか、分からんけど漁港に人が一人

海は漆黒

見たい景色があるんだろう

タイヤが重く沈む

足をとられる

やっと着いた

砂浜にどかっ、背中から落ちて

裸足の、湿った砂

両手を広げ、掴むのは黒い

波の音

 

その時は来た

意外にも

空のブルバは、波に落ちるのだ

 

★ブルバは、私の造語。金色。