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ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

金融の本-【金融などの棚にある本】おすすめ

「円」の誕生―日本二千年の貨幣史にみるおかねの役割と日本人の金銭感覚

『「円」の誕生(坂本藤良、1984) 本の内容とは少し違いますけど、ジパングと呼ばれた黄金の国には、まだ埋もれた金があります。 日本にこのような技術があって、深海、温泉からも取れますし、下水、排水なども試験を予定しています。 商業化にはまだ時間が…

円の誕生 近代貨幣制度の成立

『円の誕生 近代貨幣制度の成立』(三上隆三、2011) 私(チキハ)は、おかねというものが交換の手段として人々の間に自然発生的に起こったということは、直感的にも納得のいくのですが、 いつから金や銀を国が管理して、今のような制度になったのか知りませ…

貨幣発行自由化論

『貨幣発行自由化論』(フリードリヒ・ハイエク、訳村井章子、2020) <以下一部抜粋・要約> 初版序文 ハイエク教授は、貨幣と他の商品との間に何も違いはない、政府の独占に委ねるよりも、民間発行者の間で競争して供給する方がよい、と述べているのである…

イーサとDAO

『暗号通貨vs.国』(坂井豊貴、2019) 国家が決めたお金(法定通貨)を使わなければ、戦争は起きない。 <以下一部抜粋・要約> 危険なキャッシュレス 中国には国家情報法という、監視や検閲が柔軟にできる法律がある。 中国共産党はモバイル決済の利用記録…

ユダヤ人、世界と貨幣

『ユダヤ人、世界と貨幣』(ジャック・アタリ、2015) この本の、冷たく、悲しく、悲惨な印象は、ユダヤ人の受けてきた迫害や、殺戮や、追放の歴史から来るものです。 そのユダヤ人の、4000年の歴史を、ジャック・アタリは、「最良のガイドは、『旧約聖書』…

エンジェル投資家

『エンジェル投資家』(ジェイソン・カラカニス、2018) <以下一部抜粋・要約> 誰もこういう本を書かなかったので私が書くことにした 世界はますます少数の人間に支配される傾向にある。 力があって頭が切れる連中、つまりロボットを設計したりソフトウェ…

ユダヤ人は何を望むのか

『ユダヤ商人と貨幣・金融の世界史』(宮崎正勝、2019 ) 流浪の民であるユダヤ人が、世界の金融を動かしていくさまが、書かれています。 <以下一部抜粋・要約> 亡国の民となったユダヤ人が「ネットワークの民」として貨幣を操り、マイノリティーながら世…

黄金の国の復活

『世界通貨戦争後の支配者たち』(原田武夫、2011) ーーロスチャイルド家と「黄金の国」の“密約” <一部抜粋・要約> 自虐的な日本人 ドイツ・ボンにある大使館に勤務していた頃感じたあの「ギャップ」と全く以て相似形の「ギャップ」が再び私の目の前に現…

BIS国際決済銀行 隠された歴史

『BIS国際決済銀行 隠された歴史』(アダム・レボー、監訳副島隆彦、訳古村治彦、2016) <以下一部抜粋・要約> 中央銀行総裁会議に出席する総裁や各国の中央銀行の幹部たちは全員が公僕である。 各国の外貨準備を管理しているが、この金はそれぞれの国の国…

バチカン株式会社【やっちゃった】

『バチカン株式会社』(ジャンルイージ・ルッツィ、監訳竹下・ルッジリ・アンナ、訳花木知子・鈴木真由美) 金融市場を動かす神の汚れた手<きゃー> <以下一部抜粋・要約> 解説 本書『バチカン株式会社』は、2009年5月にイタリアで刊行された。 発売から4…

日本初の紙幣は、民間からだった【特殊な文化】

『藩札の経済学』(鹿野嘉昭、2011) 藩札とは、地域通貨のことです。 江戸時代には、8割の藩が発行していました。 <以下一部抜粋・要約> はじめに 江戸時代、わが国では西日本地方所在の諸藩を中心として、藩札と称される紙幣が地域的な交換手段として広…

お金2.0

『お金2.0』(佐藤航陽、2017) 経済が民主主義化するって、どういうこと? 社会の仕組みの土台が変わるなんて、考えたこともありませんでした。 経済が変われば政治も変わります。 その渦の中心に私たちは、勢いよく向かっているのかもしれません。 <以下一…

ブロックチェーンと評価経済社会

『これからを稼ごう』(堀江貴文、2018) 中央集権型ではなくて分散で、国家ではなくてパーソナルな、ブロックチェーンの概念が、経済を、通貨を変えていく。 本書は、そのことを伝えています。 本書の中で紹介していた経済学者のハイエクの言葉「国家ではな…

危ないのはアメリカ側っすわ

『とてつもない特権』(バリー・アイケングリーン、2012) 本書を読み解くのに、本の最終章にある解説から抜粋するのが、わかりやすいように思いました。 ざっくりまとめると「ドルは、ゆっくりと力を失う。国際通貨は、多極化する」ということです。 <以下…

新しい世界の通貨【地域の復権】

『「通貨」を知れば世界が読める』(浜矩子、2011) 筆者は、ドルは人々の信任を失い、人々はドルを使わなくなり、基軸通貨の座から落ちていくだろうといいます。 それまでには、1ドル50円というときもあると。 そして一つの国の通貨が基軸通貨であることは…

ゴールドが通貨になる

『金が通貨になる』(谷口智彦、2012) 2022年4月ロシアが金本位制復帰というニュースが流れました。 ロシアの通貨ルーブルを、金や、資源を裏付けにした通貨にするというものです。 検討中、だそうですが。 日本や、アメリカでは、通貨の裏付けとなるものは…

中央銀行が終わる日【仮想空間で動き回る多様な通貨たち】

『中央銀行が終わる日』(岩村充、2016) 日銀の金融政策には限界があります。 なぜならば銀行券に利子をつけることができないからです。 ここで解決策として取り上げられているのは、「仮想空間で動き回る多様な通貨たち」です。 その通貨には自由に利子が…

大収縮1929-1933

『大収縮1929-1933』(ミルトン・フリードマン+アンナ・シュウォーツ 訳久保恵美子、2009) この本は2009年発刊ですが、20世紀に経済学者らは大きく3回捉え方を変えたとあります。 ケインズ、マネタリスト、新ケインズです。 「マネタリストとケインズの論…

日本円高繁栄論【いま円高にそなえる】

『日本円高繁栄論』(斎藤精一郎、1988) 例えば米ドルが安くなったとして日本円はどうなるのでしょうか。 日本政府の借金が2016年にはGDP比230%を超え、破綻するのではないかとずいぶん騒がれていました。 ですから、私は円の価値も一気に低くなって円は安…

アジア7ヵ国ルポ【日本の役割?】

『戦いに終わりなし』(江上剛、2008) この本は2008年発行です。 アジア各国がメキメキと台頭している時期です。 著者がアジアの日本企業の現場に足を運びその様子を生き生きと伝えています。 本書の主旨は、アジアにおける日本の立ち位置に関するものだと…

砂漠の民と森の民、文明の転換期

『資本主義以後の世界』(中谷巌、2012)) 西洋文明の基本とされる思想はヤハウェを神とする一神教のユダヤ教からでした。 そしてキリスト教へと移ります。 ユダヤ教は砂漠の民の宗教でした。 過酷な砂漠で生き残るための絶対的な方向を示す神です。 自然を…

政党制と国際金融システム

『ウォールストリートと極東 』(三谷太一郎、 2009) 〈以下一部抜粋・要約〉 政党制と国際金融システム 日本の政党政治(※政党内閣〈今の日本の国政〉)は ワシントン体制( ※第1次世界戦争後の東アジアにおける国際政治体制) の枠組みと不可分であり 、…

国際銀行家の歴史

『国際銀行家の歴史』(林 広、2009) 国際銀行家が活躍するには背景があるようでした。 ヨーロッパは寒く農業の生産が小さかったため、商品の売買などが発展しました。 商品の売買には銀行が必要でした。 争いが絶えなかった国々の資金繰りや 、国債を売買…

市場原理主義的新自由主義ってなに

『金融危機は再びやってくる』( 伊藤 正直、 2012) 国際金融システムが 機能不全に陥っている限り、 危機は世界中を襲うーー 1970年代後半より 市場を動かす思想や概念が変わりました。 自由をかかげ、規範をなくしました。それは、経済優先主義の暴走をま…

いつ買うのか

『「トランプ暴落」前夜 』(副島隆彦 、2018) 2020年11月、大統領選挙で トランプ大統領が再選。 2021年、相場は暴落。 2024年、 株価が大暴落を起こして、 世界は大恐慌に突入するだろう。その年に、日本でも預金封鎖が断行される。 読み始めの印象は、数…

超特殊利益集団

『ロスチャイルド、 通貨強奪の歴史とそのシナリオ』 (栄鴻兵 、訳、川本佳世、2009) 解説にこう書いてあります。 本書(原題 『貨幣戦争』)はリーマンショックによって世界中の人々が ようやく気づいた 金融危機を 2007年当時から見事に予見し、 初の著…

紙の約束

『紙の約束』( 2012、 フィリップ・コガン 、訳、松本 剛史) 軸通貨であるドルは大量に刷られています。それは、こんな歴史の流れがあるからです。 ドルは金(ゴールド)を裏付けにしていたとき、それによって発行数に制限がありました。 しかし市場経済の膨…

カタストロフ

『金融危機後の世界 』(ジャック・アタリ、 2009) 難しい言葉だ、“カタストロフ” とは。 “大惨事”と訳していました。 2008年の金融危機 は、“最終警告” だと言っています。 チャンスだとも言っていましたが、変革はなされませんでした。 それでは、私たち…

アメリカの債務不履行?

『新マネー敗戦』( 岩本沙弓、2009) この本は2009年に書かれたものです。サブプライム後のバブル崩壊に気をつけろと警告しています。 いまは、大恐慌以降で最大の経済危機(になる?)といわれていますね。 これから数年、ここに書かれているようなことが…

通貨はどうなる?

『通貨を考える』( 中北徹、 2012) 通貨の 価値はその国の 信用にもとづいています。 アメリカは 大量のドルを 刷っています。 そしてほかの国は、アメリカの国債を買っています。 大丈夫なんだろうか、と思います。 基軸通貨 であるから 他の国とは違うよ…