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ズボラに投信

『 新・投資信託にだまされるな !』(竹川美奈子、2014)

 

「ほかのことで手一杯で、資産運用?勉強している時間がない」という人も多いのではないでしょうか。

下の方に、答えが書いてあります。そこから さかのぼって、調べてみることが できそうです。

 

〈以下一部抜粋・要約〉

 

第1章 「こんな投信は買ってはいけない !」

 

金融機関の窓口で勧められた投信を買うのは ほとんどの場合 正解ではありません。

 

第2章 「これだけ知っておけば金融機関にだまされない!」

 

著者は、マネープランセミナーの講師などもしていますが 、終了後に「じつは投資信託を持っていて」と声をかけてくださる方がいます。

が、「どんな投信ですか」と質問すると、「えっと、みずほ銀行の …」といった答えが返ってくることがよくあります。

「それは購入した金融機関ですよね、どこの会社が運用する何に投資する投信でしょう ?」と聞いてもわからないケースも多いのです。

銀行や証券会社は 投信の販売の窓口になっているだけで 投信を運用しているのは運用会社です。

さて、皆さんが投信を購入すると、 この3社 (運用会社・販売会社・信託銀行)に対して 手数料を支払うことになります。

販売会社は購入時手数料のほか 、販売した投信の運用管理費用の一部ももらえます 。

その結果、

どうしても「手数料の高い商品」や「たくさん売ると儲かる商品」を売りたがる傾向があります。

 

第3章 「どんな商品を買えばいいのか?」

 

国内外の株と債券ーー4つの資産に分散投資をする

 

「日本 株式」「 日本債券」「外国株式」「外国債券」という4つの投資対象に分けて投資するといいでしょう 。

一般に株式と債券は異なる値動きをすることが多く、お互いを補完しあう関係と言えます。

株式だけを持つと値動きは大きくなりますが 、債権を一緒に持つことで株式だけに比べて 安定した値動きになるからです。

長期的に見れば、株式だけを積み立てるのも良いのですが 、10年、20年と 長い期間運用している間には株価が大きく下落する局面もあります 。

そうしたときに、資産の一部に債権を入れておくと、株を下支えする役割を果たしてくれるのです。

また、日本だけでなく、海外の資産を持つことで、地域や通貨を分散することもできます。

 

グラフ内に表記した最終金額と平均リターンは 、1969年12月末に100円を各資産に投資した場合に 、2013年末にいくらになったのかを表しています。

仮に1969年に4つの資産に均等に投資していたら、2013年末には100円が1442円に増えたというわけです。

年平均利回りは6.3%になります。(手数料や税金などは考慮していない)。



※ ここには、1969年から2013年までの データをもとにグラフを書かれています。

よく見ると、

グラフは右肩下がりのように見えます。今後も、ここに書かれているような成績が続くかどうかは、わかりません。(チキハ)

 

 

どのような商品に投資していけばいいか

(A)(B)(C )3タイプに分けて商品選びと活用方法を考えていきたいと思います 。

それぞれの特徴を図3-4に示しました。

横軸は保有コストを、縦軸は手間をかけるかどうかを示しています。

 

( A )はグローバルバランス型の投信を利用する方法です 。

一本で世界の株式や債券などに分散投資できるので手間がかからない点がメリット。

 

( B) は複数のインデックスファンドを自分で組み合わせる方法です。

保有コストは安く済みますが、自分で組み合わせを考えたり 、多少のメンテナンスをしたいということは必要になります。

 

( C )は海外 ETF を自分で買うという方法です。

保有コストは最も低いのですが、株式と同様 自分で買い注文を出したり、円をドルに変えたり、

受け取った分配金を再投資したりする必要があります。



(A) バランス型、一本

 

「セゾンバンガードグローバルバランスファンド 」

「世界経済インデックスファンド」

 

以下は株式と債券に加えREITにも投資をしている商品です。

 

「SBI 資産設計オープン」(資産成長型、愛称スゴ6、運用は三井住友トラスト・アセットマネジメント)

「eMAXISバランス」( 8資産均等型、運用は 三菱 UFJ 投信)

 

(B) 複数のインデックス・ファンド を組み合わせる

 

低コスト(運用管理費用が低く、購入時手数料0で購入できる販売店がある)で純資産総額10億円以上のインデックスファンドの例をあげました。

表内のファンド名で、最初に 「SMT 」とついている投信は三井住友トラスト・アセットマネジメント

が運用するSMT(スマート)インデックスシリーズのもの 。

低コストインデックスファンドシリーズの 先駆け的存在で、 地域別、資産別、に14本のインデックスファンドをそろえています。

「eMAXIS」とついている商品は 三菱ufj 投信が運用する「 eMAXIS」(イーマクシス)という

インデックスファンドのシリーズです 。SMT インデックスシリーズと同様 、地域、資産別の 低コストのインデックスファンドをそろえています。

 

海外の株式に投資するもの

 

「SMT グローバル株式インデックス・オープン」

「 外国株式インデックス e」

「eMAXIS 新興国株式インデックス」

「 SMT 新興国株式インデックス・オープン 」

「eMAXIS 全世界株式インデックス」

 

日本の株式に投資するもの

 

「SMT TOPIX インデックスオープン 」

「eMAXIS TOPIX インデックス」

 

海外の債券に投資するもの

 

「SMT グローバル債券インデックス・オープン 」

「年金積立インデックスファンド海外債券」(ヘッジあり)

「 野村インデックスファンド 新興国 債券・為替ヘッジ型」



(C) 海外 ETF (上場投資信託) を買う

 

ETF の最大のメリットは 一般の投信に比べて 保有中にかかるコスト (運用管理費用)が安いことです 。

インデックスファンドよりもさらに割安です。

ただし ETF は株式と同じように、 売り買いする時に売買手数料がかかります。

国内 ETF については 国内株と同じように取引できて、 売買委託手数料も低いのですが 、海外 ETF は

安いと言われているネット証券でもそれなりの手数料がかかります。

少額の投資だと インデックスファンドよりも むしろコストが割高になってしまうこともあります。

また分配金が払いだされてしまう、毎月の定額積立ができない 、ネット証券では 特定口座に 入れられない点もデメリット。

若い方の場合、 分配金を受け取るよりも 再投資をして 複利効果を享受した方がいいので、

自分で再投資をするのが面倒な人は インデックスファンドを活用しましょう。

 

ETF を使って世界の株式に分散投資するには3つのパターンが考えられます。

一つ目は世界の株に投資できる ETF を一本買う方法です。

二つ目は 日本株式、 先進国株式、新興国株式の3つを組み合わせる方法です。

三つ目が北米を除く先進国株式 、米国株式、新興国株式を組み合わせる方法です。

 

債権については (B )で紹介したようなインデックスファンドを利用すれば良いと考えます。

 

① 世界の株 に投資できる ETF を一本

 

世界の株式

「バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF」

 

② 日本株式、先進国株式、新興国株式を組み合わせる

 

日本の株式

「 TOPIX 連動型上場投資信託」

 

日本を除く先進国の株式

「i シェアーズ MSCI コクサイ ETF」

 

新興国の株式

「バンガード ・FTSE・ エマージング・マーケッツ ETF」

 

③ 北米を除く先進国の株式、 米国株式、新興国株式 を組み合わせる

 

北米を除く先進国の株式

「i シェアーズ MSCI EAFE  ETF」

 

米国の株式

「i シェアーズコア S & P 500 ETF」

 

新興国の株式

「バンガード ftse エマージングマーケッツ ETF」




チキハ、思うにどんな商品を買えばいいのか、それは手間がかからない投信、(A)グロバルバランス型でしょ」

ということで、ふたつ見てみました。(2019、5 現在)、ふたつとも成績良かったですね。

「世界経済インデックスファンド」は、 新興国が入っているせいか、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の

米国、欧州 のものよりも、 成績がうんと良かったですね。これは、じっくり見てみたいと思いました。

 

ズボラでもできる、一本だけでグローバルに分散投資。今の私の知識では、かなりいいのではないかと、思いました。

 

 

新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信

新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信