『世界金融危機彼らは「次」をどう読んでいるか ?』(宮崎正弘、 2012)
現在コロナで大変な騒ぎです。なんとか株価は急落を免れていますが、恐怖が恐怖をよべば蜂の巣をつついたような騒ぎになることも考えられます。
そんな世の中の動きをみながら、冷静に違うことを考えてみるのも面白いです。
10年以上調整を入れなかった株価です。
数か月か、数年か分かりませんが調整(株価が下がる)するかもしれません。
バフェットはその道の専門家でないなら確実な方法「S&P500」を買うことをすすめています。
2013年のバークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK-A)(NYSE:BRK-B)の「株主への手紙」の中で、彼は、相続人が低コストのS&P 500インデックスファンドに運用資産の90%を、残りの10%は米短期国債へ投資することを指示しています。
バフェットは、相続人が、より多くの金額をVanguardのインデックスファンドに投資することを提案しました。
ただし、S&P 500インデックスを追跡するミューチュアルファンドであるVanguard 500 Index Fundと、同様にS&P 500インデックスを追跡するVanguard S&P 500 ETF(NYSEMKT:VOO)のどちらに投資すべきかについては指定しませんでした。(モトリーフール)
投資を始めようと思う人はチェックするか、少し買ってみても面白いかもしれませんね。
〈以下一部抜粋要約〉
ウォーレン・バフェットは全米一の投資家である。
市場には 、バフェットやカール・アイカーン 、ネルソン・ペルツ、 ビル・アックマン など大型投資家の動向を常にウォッチしているため 、過度の動揺や、 集中豪雨的な 後追い投資を避ける目的で、
時に大口投資家に 秘密を維持すると言う 特別許可を与える権限が 付与されている。
日本株への投資を明言したバフェット
バフェットは2011年 11月21日に 初めて日本にやって来た。
東日本大震災の被災地を周り、企業を勇気づける目的の 慰問旅行という触れ込みだったが、 バフェットが唯一購入している 日本株があるのだ 。
超硬工具メーカーで、 元々の出発が東芝系だった 「タンガロイ」 その新工場見学を兼ねていた。
これはでバフェットは、日本に投資したことがなかった。
ウォーレン・バフェットは 「タンガロイ」の工場に ヘリコプターで乗り付けた。
400名の従業員を前に 「被災に負けるな、日本は強い 」と激励した。
その後 『ウォールストリート・ジャーナル』 との独占インタビューに応じ、バフェットは 多くのアナリストとは 正反対のことを言い出したのだ。
すなわち、「日本株はこれからが買いである。 円高をくぐり抜けてきた日本の企業は 過小評価されている 。10億ドル以上の投資物件を探している」
「失われた10年」といわれた日本経済はバブル 時の株価が 3分の1となり、
「次の10年」も失われ、 合計で「失われた20年」。
これでは日本株に バフェットが手を出すはずもないだろう。
ところが、「失われた20年」の間に 株価が 2倍以上に躍進した 日本企業が18社ある!
- ニトリ
- ヤマダ電機
- ユニチャーム
- 久光製薬
- 日本電産
- ホンダ
- 東邦チタン
- テルモ
- キャノン
- ケーヒン
- HOYA
- リンナイ
- イビデン
- 日医工
- キヤノン電子
- 小松製作所
- オリックス
- ディスコ
ーーー の18社である (2011年9月30日『 日本経済新聞』 夕刊)
私(チキハ)の感想です。
20年の景気低迷のなかで業績をのばしてきた企業は、なにか正しいことをしていたのではないでしょうか。
震災後、大底の日本の株を買いであると明言したバフェットは、なにか正しいことを知っていたのではないでしょうか。
20年の歳月の後、日本の経済がようやく回復するのにあと約2年。しかし、当時はだれも日本株を買おうなどとは思いませんでした。
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