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ETFと投資信託って?

『ETF 投資入門』 (カン・チュンド、 2010)

 

投資信託と ETF の違いが 詳しく書かれてありました 。

今や ETF は 日銀が購入したりして 一般的になっていますね。

 

〈以下一部抜粋・要約〉

 

ETF とは 投資信託の一種でありその中身は ファンドそのものです。「 投資信託が 一つの銘柄として 株式市場に上場したもの」。 それが ETF です。

 

では そもそも投資信託とはどんな金融ツールなのでしょうか。 投資信託は、個別株式とは似て非なる金融商品です。

投資信託(ファンド)は その内部にあらかじめ何十、何百という銘柄を内包した「 パック商品」です。

ファンドの中身は時に株式であったり、時に債権であったりします。

 

そしてファンドはその運用スタイルによって大きく二つの種類に分けられます。

一つは

「インデックスファンド」もう一つは「アクティブファンド」です。

 

実は 、ETF はただの上場投資信託ではなく、「インデックスファンド」が株式市場に上場したものです。

インデックスファンドとは 市場の平均値と同じ値動きになるよう設計された投資信託です。

 

では市場マーケットは一体どこに存在するのでしょう 。市場は世界中に存在します。 ETF の投資対象は

日本の株式市場に限りません。 あらゆるマーケットに市場平均は宿るため 、世界中どのようなマーケットでも ETF が活用できる素地があります。



ETF を理解するには、 その原型となっている 非上場投資信託について 知っておく事が不可欠です。

このファンドの特徴は3つあります。

 

  1. いつでもファンドの購入・解約ができること。
  2. ファンドそのものに現金が出入りすること。
  3. ファンド自体が銘柄を買い付けたり、売り付けたりすること。

 

非上場投資信託では、 日々ファンドに現金が出入りし 、そのたびにファンドは銘柄を買い付けたり 売りつけたりしています。

非上場投資信託の値段は 1日に1度だけ決まるのです。

 

暴落時に起きた悲劇

 

「ブラックマンデー」の日、プロの投資家は大量の売買をすぐに執行できるインフラを有していたため 、

損失をある程度食い止めることができたと言います 。ところが個人投資家、特に「投資信託」で

資産を保有していた人は なす術がありませんでした。 非上場投資信託は 1日に1度しか値段がつかないため 、

午前9時30分に 「今すぐ A 株式ファンドをすべて売って欲しい 」と注文を出しても 、約定される価格は

マーケットが終了した後に決まる 「基準価格」でしかありません。

「ブラックマンデー」の暴落劇が ETF というツールの開発につながったかどうかは 定かではありませんが、

少なくとも ETF 誕生の遠因にはなっているでしょう。

 

通常の投資信託ではなく 市場の平均値を構成する銘柄を「 バスケット」の中に入れ その「バスケット」を

一つの銘柄として 株式市場に上場させる。 するとその「バスケット」は個別株と同じように売買され、

売り買いの機会が増えることになります。

 

いつでも機動的に、売買ができることこそ、 ETF の根底に流れる原理なのです。

 

投資元本はいくらあれば良いか

 

本書のポートフォリオは投資元本を概ね500万円以上と想定しています。これは ETF の売買コスト考慮してのことです 。

ETF は購入時に売買委託手数料がかかります 。特に海外 ETF は相当の手数料を徴収されます。

 

なお、メインツールを国内 ETF とする場合は、 投資元本100万円~200万円程度でもコスト比率を抑えたポートフォリオ構築が可能です 。

 

また、投資元本が少ない場合、あるいは毎月定額で投資を実践する場合は 、ETF よりも

非上場インデックスファンドの方がツールとしておすすめです 。その際、購入時に販売手数料がかからない

「ノーロード型」のインデックスファンドを選ぶようにしましょう。

 

 

ETF投資入門 (日経文庫)

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