『退職金バカ』(中野 晴啓 、2016)
私たち(50代)、100歳位まで寿命が伸びそうですよね。年金支給額も少なくなりそうですし、
老後どんな生活になるのだろうかと漠然とした不安があります。
退職後、一体いくら持ってれば安心なのか、著者は仮に2000万円、と目標額を出して説明します。
<以下一部抜粋と編集>
ある調査によると、50代で金融資産中央値1100万円。男女ともに3割の人たちが、退職後の生活準備金0円です。
たとえ、生活準備金が5000万円あったとしても毎月15万円引き出して使ったとしましょう。
その場合、果たしてその5000万円は何年間持つのでしょうか。65歳から27年10か月、およそ93歳です。
夫が先に亡くなれば、女性の年金額は、夫婦二人で受け取ったいたときに比べて支給額が大きく減額されます。
公的年金支給開始が65歳として50歳から15年間、月々10万円を積み立ててたまるお金の額は、1800万円です。
では、年3%で運用できたと仮定してどれくらいの資産が築けるでしょうか。これを計算すると、2275万4000円です。
50歳からの資産形成を始める方におすすめしたいのが、65歳を資産形成のゴールに定めるのではなく、
自分の生涯を通じて運用を継続する、というスタンスです。
と、ここから著者の専門である、投資信託の説明に続きます。
著者が言っているように退職金を
「頑張った自分へのごほうび」にパッと使うようなことのないように、気をつけたいものです。
老後準備金を貯めていても、今の平均寿命を想定していては使い切ってしまう恐れがあります。