『V 字回復を実現するハゲタカファンドの事業再生』(安東泰志、2015)
ハゲタカファンドってなんでしょうか、調べてみました。以下、金融情報サイトより。
ハゲタカファンド(禿鷹ファンド)は、安値で買い叩いた株式や債券などの資産を高値で売り抜いて
巨額の富を得るファンドの総称をいいます。これは、広義には、経済危機に陥った新興国の国債などで
大儲けしようとするファンドも含まれ、一方で狭義には、経営破綻や経営危機に陥った企業の株式を安く買い叩き、
買収企業を再生や解体などした上で株式を高く売って、効率よく多額の利益(売却益)を手にするファンドをいいます。
ちなみに、その呼称については、死に体の企業にむらがり買い叩く姿が、死肉をあさる貪欲な
「禿鷹(コンドルやハゲワシの俗称)」を連想させることに由来します。
この本の著者は、企業はファンドを利用することを知らない、と言います。
<一部抜粋・要約>
ファンドというと暴利をむさぼるイメージがあるが、創業したばかりの 企業をサポートしたり 、
あるいは 破綻しかかっている企業を 再生させたりと 社会貢献度の 高いファンドもあるのです。
企業が成長や再生のために資金を必要とするのであれば、プライベー・トエクイティ・ファンド(PE ファンド)
を利用することはもはや不可避である言えるでしょう。今や企業が資金を調節した銀行にそれを求めるのは困難な時代です。
PE ファンドについては「その資金源が分からず不安だ 」という人がいるかもしれません 。
しかし 心配はご無用です 。出資者は銀行や保険会社など 公的な 性格を持った機関投資家 、
それから大口の個人投資家となっています。さらに強調しておきたいのは ファンドを運営する会社
(GP = ジェネラルパートナー) 自身も出資者 となっているという点です。
ファンド のメンバーには、 メガバンクにいた者、証券会社にいた者、大手事業会社で役員をしていた者、
さらに弁護士や会計士 、税理士など 、元の職業も 経歴も十人十色で 多種多様な人材が集まっています。