金ちゃんの学校はガイドもなく進んでいるようでした。そして、いじめられて苦しんでいる生徒に対する、心のケアなど、
本当に欲しいアドバイスはありませんでした。
(いじめの未然防止の実践事例やいじめ事案への対処事例の集積・分析するなど、
いじめにかんする調査研究を推進し、学校現場に現場にフィードバックする)
というものが、あるようなのですが。
そこに今回の事例について、問い合わせるなどした形跡はありませんでした。
(後日、ホームページを見ました。教育関係者が意見を聞けるところとは違ったようです。)
いじめとして認定されれば、子どもの心のケアなど、支援されるはずなのですが。金ちゃんの場合は、そうはされませんでした。
学校と教育委員会が教師のいじめは、「不適切な行為」というのであっては「いじめ」に入らないと言っていました。
または、いじめが行われた学校となって評価が減点になるような制度になっているなら「いじめの報告はしないほうがいい」となりますし
いじめを発見し、対処していくことで評価が上がるなら、「もっと積極的に取り組もう」となりやすいでしょう。
最後に会ったとき、担任が話していました。
「今の教師は忙しすぎて、本来の仕事に時間を割けない。何の役に立つのかわからない書類が多すぎて。
僕は、生徒のためだったらいくらでもやりますよ。でも、ここ近年、きちんと生徒を送り出しているのか自信がないんです。
最近の若い教師は勉強する時間がない。私は本当に危惧しているんですよ。ブラックなんです。これではいい人材が入ってこない。
学校が未来の社会なんですよ」
教師に余裕がない。多分、親にも余裕がない。
教師にすべての重圧がかからないような仕組みができないものでしょうか。
「いじめ防止対策推進法」が施行されていて、国や学校に「いじめ基本方針の策定」が義務付けられています。
そして、法律とは別に、独自の取り組みがあっていいように思いました。
ある書籍でありましたが、昔は、教育実習生が放課後に来て、生徒はその実習生のところに集まって教えてもらっていた、とか。
これは新入社員の話ですが「お兄さんお姉さん制度」で入社3年目くらいの人が話を聞くことで、
ほとんどの場合「大事」にならずに済む、などは一つの例ではないでしょうか。
そして、学校を行かなくなる生徒に対する情報提供です。今後そのような選択をする生徒も増えてくるかもしれません。
「この先、どうしたらいいのか。なにか学校に資料みたいなものはありますか」担任に聞きますと、「学校には、何の資料もないんです」と言います。
私は、途方にくれました。自分で調べなくては。でもどうやって。
金ちゃんは、家で勉強をして受験をしたいようでした。明光義塾に通っていたのは幸いでした。
行きたい大学の選択には相談にのってもらえました。しかし、模試や願書に関することは、自分で調べなければなりませんでした。
後から、下記の情報があることを知りました。
神奈川県ホームページ「不登校でお悩みの児童・生徒、保護者のみなさんへ」
不登校相談会等、相談先などが載っています。フリースクール、定時制、通信制、など進路相談も行っています。