8月16日
最近、金ちゃんの様子がおかしいのです。話しかけてもスッと存在を消すという感じで、向き合わないのです。
わたしも、忍耐が必要だと分かっているつもりです。しかし、それも長引くと嫌気が出てきます。
おどおどされたり、自分の中に引き込まれることが続くと、こっちだって全力でやってるのに、と思ってしまいます。
それはこういうことです。塾がお盆休みに入ると、一歩も外に出ないで家の中にいるようになりました。
家の中に人が一日中いるだけで、母親はストレスなのです。起きる時間も昼ころだったり、午後になるときもあります。
見るとゲームをしているか、勉強をしているのですが、横になっているか、背中を丸めています。
ずっと家の中にいるので、家の仕事を決めました。それは洗濯物を干すことですが、それが夜になったりします。
注意すると、イラッとした反応をするので、はれ物にさわっているようになります。
なんの不満があるんだと思ってしまいます。
多分、いじめにあった人に特有の、動きがスローになる、いろんなことを感じないように(痛みを感じないように)
ゲームに夢中になる、寝る、勉強する、なのかもしれませんが。
どうしたらいいのか、分かりませんでした。そんな中で図書館で何気なく1冊の本を手に取りました。
すぐに面白そうだと思い家に帰って一気に読みました。そして書いてあることをやってみたのです。
すると、すぐに良い結果が出たのです。本当に驚きました。それは、こういうことです。
私は今までは金ちゃんがやっていることを不満に思っていたのです。その思いが波動が、伝わっていたのです。
本に書いてあることをやってみました。私には無理のあることでしたが、気持ちが伴わなくても言葉にだしてみたのです。
金ちゃんが洗濯物を干しているときに、「金ちゃん、ちゃんと干せてエライねぇ」と言ってみたのです。
本当にそれだけのことで、金ちゃんが変わったのです。私は手ごたえを感じました。
そして、
2,3日してもう一度本を読み返し、金ちゃんにその本の内容を話しました。すると、翌日から
金ちゃんが私の方を真っすぐ見て、顔つきも明るいのです。つまり、図星だったわけです。
それがこの本「相手を変える習慣力」でした。では、具体的にどういうことなのか。
心構えは、
粛々と(身を引き締める思いやりとげる)やることです。1%ずつでもOKなので、習慣になるまであきらめないことが大事です。
わたしは、自分に出来そうなことを、A4の紙1枚に書き出しました。そして、自分に言い聞かせるために、朝一回、声に出して読んでいます。
9月16日
続けて一カ月たちましたが、金ちゃんの明るさは続いています。効果は絶大です。そして、もう一つ「傾聴」という技があって、
それをすると金ちゃんが話しをするのです。驚きです。どうするかというと、
- 相手の呼吸と、自分の呼吸を合わせる
- 話の途中でさえぎらない
です。しかし金ちゃんの場合、呼吸を合わせるというか、話をしたそうな「気配」に合わせるという感じでしょうか。
そして、話が止まった(終わった)と思っても、気配があったら、黙って待つのです。
以下に、まとめたものを載せておきました。
私は毎朝、読んでいます。是非、習慣になるまで21日間、続けてみてはいかがでしょうか。
相手を変える習慣力――1%ずつでもOK
1.<相手のモチベーションを下げない>
あなたは変わってほしい相手にどちらを多くしていましたか?
- ダメ出しorOK出し
- その人ができていないことを指摘するorその人ができていることを認める
- その人がやっていないことを指摘するorその人がやっていることをねぎらう
- ちゃんと見ていない(意識があなたの自信に行っている)orちゃんと見ている(意識が相手に行っている)
2.<承認している / していない>
- 相手の存在を見ている / 相手の状態だけを見ている
- 可能性を信じている / 可能性を信じていない
- レッテルを貼っていない / レッテルを貼っている
- 勇気を与えている / 勇気をくじいている
3.<潜在力を発揮させる存在>
- 「あなたは大丈夫」
- 「あなたは可能性のある存在」
- 「あなたは価値でいっぱいの存在」
4.<自己肯定感>
- 「これでいいんだ」
- 「いろいろあるけど、よくやっている」
- 「次はきっとできる」
5.<自分の潜在力を発揮する習慣>
- ちょっと無理かな / やってみる価値はある
- そんなことあり得ない / あっておかしくないんじゃないかな
声に出して言ってみる「できる」とあまり勢い込まず口に出してみる。