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ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

その13 本能を蘇らせる

本能とは何か。

 検索すると「後天的な 経験・学習を経ずに、 動物が 先天的に持っている 一定の 行動様式」 とあります。

私はこの本 「自分の好きなものだけ食べれば 病気は治る ・防げる 」(2012、石原結實)を何度も読み返してみました。

どこを開いて みても 著者は一貫して「 本能に従え」 と説いています。

 

医師や栄養学 などに 縛られることなく 自分の 本能(著者は「生きる力」と言っています)を 蘇らせ 、

 楽しく食べ、元気に生きる、そうやって人生を謳歌出来たら素晴らしいことだと思いませんか、と。

 

「蘇える」とは、いったん死んだ人が、息をふきかえす。からきているのですから、

前提として「本能が死んでる」ということですね。

う~ん、そんなことを意識したことありますか?

この本が出版されたのは、戦後からの日本の経済が一番暗いときだと思っています。

日本全体が打ちのめされ、敗北感が覆いました。

多くの日本人が自信を失いました。

そんなときに「本能を蘇らせる」、と書かれたことに深いものを感じます。

 

著者の運営している 保養所では 断食を しますが、そこには 国会議員や 医師なども 訪れるといいます。

 

成功者たちは、  経験や知識 とは違う 力を 感じるという話は 聞いたことがあります。

第六感や 直感 などです。 本能と言えるのでしょうか。

 

しかし、著者の言う 「自然の摂理 や本能を察知する 」ということが 

 どういうことなのか、 私たち凡人は おそらく分かっていないのです。

 

その感覚を呼び覚ますために、空腹の時間を持つことが大切だと言います。



 

著者は私たちが常識と思って いるが 実は必要のないルールに縛られているといいます。

 

「本当はいらないのに 必要なものだと思い込み( 思い込まされ) 知らない間に不自由な生活を送っているのが私たち現代人の姿です 。

まずこの本当はいらないルールに気づき、やめてみるということーーー。

 それはほんの些細なことでしかありません。 ただ、その些細なことに気づくだけで、 目の前の人生が一変していきます。

この本では 、そうした自由な生き方の秘訣を 「食べる」ということを通じて指南していきたいと思っています。」


具体的に金ちゃんだったらどうしたらいいのか 。

著者は参考になることを書いてくれています。 しかし額面通りそれを行えば良いというのではなく、 最終的には 一人一人が 自分なりの 食養法を見つけるのだと言います。

 

では話を進めてみたいと思います。

 

金ちゃんは、冷え性、低血圧 、 胃弱、 食が細く、動きがゆっくりで 声が細い。

こういう人は陰性体質 に入ります。

体質を改善するのにいくつかコツがあります。

筋肉を鍛える 、陽性の食品をとる、 朝断食をする(少食にする )などです。

 

分かってはいても体を動かすのもだるいとか 運動するとすぐ疲れてしまうとか、ありますよね。

 

そんな時は無理に体を動かそうとしなくてもいいんです。

原因は体の冷えです。

体温が高い人は活動的である 、というのは周りの人を 観察すると分かります。

ではどのようにして体温を上げればいいのでしょう。

 

【生姜紅茶】

紅茶にすりおろし生姜(チューブでも可)をひとつまみ~と黒糖を 入れたもの。

 水や清涼飲料水やお茶の代わりに 1日に何杯も飲みます。

 

これを金ちゃんに話しました。

 

「生姜とかってハードル高くない?」

 

「え、あぁ、そう」

 

「白湯じゃダメなの?あったまるから」

 

「水分とりすぎると冷えるから、だから利尿作用のある紅茶…なんだが。粉で売ってるかも、生姜湯とか」

 

「でも砂糖とりすぎるとダメなんでしょ」

 

「えぇ、ま、そうなんだが」

 

「体をあっためれば良いのね。わかった」

 

という会話をしました。えぇ、そうです。体をあっためればいいんです。

 

体の冷えている人は 午前中は 弱く午後気温が上がってくると動き出し ます。

そんなふうに 体温を上げることで 自然と体が 動き出しますので 、動きたくなるように 導いてあげるのです。

 

糖分は体に悪いと思いがちですが、 黒糖は白砂糖と違い 代謝に必要なビタミンやミネラルなど 豊富に含んでいます。多く食べても大丈夫な科学的裏付けもあります。(詳しくは本を読んで下さい、紅茶、生姜についても)

 

そして陽性食品を摂るように心がけます。陽性食品とは 分かりやすく言うと 体を温める食べ物です。

 

黒ごま 、黒豆 、ゴボウ、人参、チョコレート 、肉、塩などです。

逆に体を冷やす食べ物は食べないようにします。

南の方で取れる果物、 サラダ、白い砂糖などです。

 

そして自然と体を動かしたくなったら、運動を始めましょう。

筋肉が体の熱を作ります。

 

そして 少食 であるということは、排泄がされやすいのです。「 吸収は排泄を阻害する」と言います。



この本の中には とても常識では考えられないような偏食をして(チョコレートはかり食べる人、肉ばかり食べる人、ジャンクフードばかり食べる人) 大きな成果を上げたスポーツ選手や、

数々の 病を持ちながらしかも 偏食で( 生ハム、バター、サラミ)元気な老人などが書かれています。

どの人も自分の本能に従い、 食べたいものを食べ、 自分自身に 素直に生きています。

 

「体はとても正直です。 体に向かって「調子はどうですか?」「 心地いいですか?」と尋ねる習慣を つけていけば、 いま続けていることが (あなたにとって )どれだけ正しいのか 、適しているのか、すぐにつかむことができるはず。

 

どんなに「体にいい」と言われることでも 、この三つのポイントと反対の結果 (大小便の出が悪くなる 、体温が上がらない、 気分が良くない )が出るようならば 、あなたの体には合っていないということです。

 そんな健康法や 食事法を頑張って続けてもつらいだけですから、 何のいいこともありません 。

違和感があったらすぐにやめること、 自分の本能を信じて 、心地よく感じるもの 、楽しく感じるものを 常に選ぶようにすること ーーー大事にしなければならないのは たったこれだけ 。

健康になること、 若さを取り戻すことは 決して難しいことではありません。」



私は著者のすすめる「人参りんごジュース」を朝食にし、昼にも飲んでみました。

黒糖入り生姜紅茶も飲んでいます。昼食は食べなかったり、食べてもそばです。

 

一週間たたないうちに、驚くような変化がありました。

ウォーキングをしても、ゆっくりしか歩けなかったのに、背中を押される感じかして、さっさ、さっさと歩けるのです。

それまで野菜ジュースを作って飲んでいて、体調はよかったと思っていたのですが、おそらく陰性体質の私には、陽性の人参が別次元の効き目をもたらしたのだと思いました。

 

そんなことがあったので、薄味が健康に良いとか、あの栄養素が、この栄養素がとか、目まぐるしいくらいに考えていたことをいったんおろしてみる気になりました。

 

そしていつも何か他のことをしながら食事をしていたのですが、それも今日はやめています。

今日は1日一食です。

体の声を聞きながら、食べたいものを作ると妙に楽しくなります。そして食べると嬉しくて、幸福感がわき起こります。

 

息をするのも忘れるくらい忙しい現代人です。何かをお腹に詰め込んで栄養補給をしています。

効率がいいことを優先したり、ストレスを解消するために暴飲暴食をしたりしています。

これは少し前の私の姿です。

楽しむことが、自分には許されないかのように追い込まれていました。そして体は劣化していきました。

 

「大事なのはもっと感覚的に本能的になるということ、体が望んでいることをつねに察知し、素直に生きようとすることです。

肉を多少食べることがあっても、体が欲している量を食べたところでストップがかかり、それ以上食べたいとは思わないでしょう。

逆説的な言い方になりますが、好きなものを食べるように心掛けたほうが、(健康になるポイントを守ることができ)血液もきれいになっていくものなのです。」

 

この本はとても良い本だと思います。著者が医師として 約40年間培ってきた知恵と 経験を総動員した集大成 となっていますから、そうとう力の入った内容です。

そして、私は著者の愛を感じます。

 

 

自分の好きな物だけ食べれば病気は治る・防げる (講談社+α新書)

自分の好きな物だけ食べれば病気は治る・防げる (講談社+α新書)

  • 作者:石原 結實
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/05/22
  • メディア: 新書
 

 人参リンゴジュース、朝断食などの詳しい内容は、こちらの記事をご覧ください。

 

www.chicken-heartdesu.com