ユタカ2イキルオテツダイ

ほんの少しずつ、ゆたかになってゆきましょう

物価上昇は、貨幣過剰が原因か 高利貸しに頼る貧困

『東アジア国際通貨と中世日本』(井上正夫、2022) 宋銭と為替からみた経済史とあります。 専門書です。 ここで抜粋するのは個人的な気付きです。 本文の外にある説明のための引用などからでもあります。 断片的な感じになります。 <以下一部抜粋・要約> …

ロシア・インテリゲンツィア

『ロシア・インテリゲンツィアの誕生』(バーリン、編桑野隆、2022 ) 「個人の自由を、徹底して擁護したインテリゲンツィアの人物像を描いた本書は、19世紀のロシアがはらんでいた可能性、普遍性を探り当てる試みである」 と書いてあります。 封建制度に対…

資本主義じゃない、共産主義じゃない【ゼロ地点に立つススメ】

『資本主義に出口はあるか』(荒谷大輔、2019) 私たちがいま生きている「この社会」は、ロックとルソーの思想の上に建っています。 その思想の大前提は、デカルトの「我思う故に我あり」です。 筆者は、その大前提を、疑います。 土台を崩したら、建物が崩…

アメリカが、内側から溶けてゆく【共産主義革命が進行中だわ】

『2022年世界の真実』(馬渕睦夫、2021) この本が書かれたのは、2021年ですが、いま世界中で起こっていることを見ていると、当たっているなと思いました。 ドイツの電気はぜいたく品になってしまったとか、オランダでは一部の農家が、地球温暖化防止の対策…

日本初の紙幣は、民間からだった【特殊な文化】

『藩札の経済学』(鹿野嘉昭、2011) 藩札とは、地域通貨のことです。 江戸時代には、8割の藩が発行していました。 <以下一部抜粋・要約> はじめに 江戸時代、わが国では西日本地方所在の諸藩を中心として、藩札と称される紙幣が地域的な交換手段として広…

お金2.0

『お金2.0』(佐藤航陽、2017) 経済が民主主義化するって、どういうこと? 社会の仕組みの土台が変わるなんて、考えたこともありませんでした。 経済が変われば政治も変わります。 その渦の中心に私たちは、勢いよく向かっているのかもしれません。 <以下一…

ブロックチェーンと評価経済社会

『これからを稼ごう』(堀江貴文、2018) 中央集権型ではなくて分散で、国家ではなくてパーソナルな、ブロックチェーンの概念が、経済を、通貨を変えていく。 本書は、そのことを伝えています。 本書の中で紹介していた経済学者のハイエクの言葉「国家ではな…

危ないのはアメリカ側っすわ

『とてつもない特権』(バリー・アイケングリーン、2012) 本書を読み解くのに、本の最終章にある解説から抜粋するのが、わかりやすいように思いました。 ざっくりまとめると「ドルは、ゆっくりと力を失う。国際通貨は、多極化する」ということです。 <以下…

危ないのは、政府側っすわ【ホラーシナリオ】

『「通貨」はこれからどうなるのか』(浜矩子、2012) 日本は、対外純資産で世界一だと聞きます。 政府が持っているだけではなくて、民間も含まれます。 内訳は、海外の株式、不動産、債券などです。 ここ数年、各国は財政が厳しい状況が続いています。 もし…

渋沢栄一って、日本資本主義の、父らしい

『超訳 論語と算盤』(渋沢栄一、訳 阿部正一郎、2011) 2024年度前半に、1万円札の顔が、渋沢栄一に変わります。 この有名なタイトル、『論語と算盤(そろばん)』というのは何度か聞いたことがありました。 私がこのタイトルからイメージしたのは、道徳的…

新しい世界の通貨【地域の復権】

『「通貨」を知れば世界が読める』(浜矩子、2011) 筆者は、ドルは人々の信任を失い、人々はドルを使わなくなり、基軸通貨の座から落ちていくだろうといいます。 それまでには、1ドル50円というときもあると。 そして一つの国の通貨が基軸通貨であることは…

ゴールドが通貨になる

『金が通貨になる』(谷口智彦、2012) 2022年4月ロシアが金本位制復帰というニュースが流れました。 ロシアの通貨ルーブルを、金や、資源を裏付けにした通貨にするというものです。 検討中、だそうですが。 日本や、アメリカでは、通貨の裏付けとなるものは…

土橋医師の治し方【ワクチンによる遺伝子組み換えとガン】

「賽は投げられたすべてはもう戻らない」マドモアゼル・愛 この記事は、3月に有料で配信された、藤原直哉/土橋重隆/マドモアゼル・愛さんによる講演会の内容です。 土橋医師は、外科医として活躍された後、研究に専念されています。 情報発信はしていませ…

限りなく少なく豊かに生きる

『「限りなく少なく」豊かに生きる』(ドミニク・ホーロー、訳原明子、2013) 著者のプロフィールにこうあります。 アメリカと日本で学んだヨガ、禅寺での修行や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深める。 フランスはもとよりヨーロッパ各国…

インドネシアが選ばれるには理由がある【運転手付きの車にお手伝いさん、それだけではないのだ】

『インドネシアが選ばれるには理由がある』(茂木正朗、2012) 日常的には、ほとんど話題に上らないインドネシアです。 しかし、執筆当時の調査では、世界一の親日国なのです。 <以下一部抜粋・要約> インドネシア人とは インドネシアは、国民の88%がイス…

池上彰のアフリカビジネス入門

『池上彰のアフリカビジネス入門』(池上彰、2013) これからはアフリカに注目、というのは聞いたことがあります。 この本を読むと、一言でアフリカと言っても、その土地に住む人たちの環境は実に様々であることがわかります。 <以下一部抜粋・要約> 世界…

ベトナム進出【自分の中で錆びついていた心の優しさが、さざ波の立つようにして生き返ってくる】

『ベトナム進出 完全ガイド』(会川精司、2008) 「ベトナムは中国プラスワンとして期待され、中国に代わる重要な生産拠点の国。日本の戦略的パートナー」 と書かれています。ベトナムは社会主義共和国です。 ベトナム外務省をのぞいてみると「2020年は、近…

ワクチンで管理するってホントに?

「分断される世界経済」(ベンジャミン・フルフォード、2021) コロナは計画されていた? 一部支配層(ハザールマフィア)の計画は、民衆を大人しく反抗しない従順な人間にすることだ。 そして世界統一して民衆を管理する。 その目的を達成する手段として、…

ウクライナで何が起こっているの?④【皆さんは間違えないように】

『日本人だけが知らない戦争論』(苫米地英人、2015) 歴史的ヒーローの裏には、いつも彼らがいた。 民衆を苦しめる権力者に立ち向かうヒーローたち。 悪政に立ち向かい勝利を勝ち取った、数々の革命や、維新。 私たちは歴史の表しか知らない。 裏で資金提供…

ウクライナで何が起こっているの?③【世界最終戦争(ハルマゲドン)は2030年まで続く】

『2021年世界の真実』(馬渕睦夫、2020) ②に引き続き、元駐ウクライナ大使が語るウクライナのことです。 プーチンおろしは2003年のイラク戦争からだと言います。 補足です(註日ロシア連邦大使館のツイート)。 3月19日(東部標準時)は #米国・英国軍 が #…

ウクライナで何が起こっているの?②

『2020年世界の真実』(馬渕睦夫、2019) 元駐ウクライナ大使が語ります。 2019年までさかのぼります。 アメリカ大統領選の前です。 トランプ元大統領は、2016年にヒラリーをやぶりアメリカ大統領になりました。 そして、2020年の大統領選では、バイデンに敗…

ウクライナで何が起こっているの? ①

『ウクライナ・ゲート』(塩原俊彦、2014) この本は2014年に書かれています。 当時、選挙で当選した大統領は行方をくらまし、ウクライナ政府は武装勢力によって、転覆されました。 誰が、何の目的で行ったのでしょうか。 当時のマスコミ「ワシントン・ポス…

ヨーガ・ヴァーシシュタ【現実はあなたのつくる夢である】

『ヨーガ・ヴァーシシュタ』(英訳スワミ・ヴェンカテーシャーナンダ/訳福間巌、2021) 私たちは時折、非常に困難だと思う出来事に遭遇します。 そのときに感じるのは、自分では何も解決することができないといった無力感です。 恐れが大きくなって恐怖とな…

クラウドファンディング入門

『クラウドファンディング入門』(丸山隆平、2018) 「本書は「フィンテック」の中の一大分野である「クラウドファンディング」について企業数で日本全体の99%を超える中小企業経営者の方々を対象に解説したものである」とあります。 銀行など金融機関の審査…

ゆうちょ銀行の定額貯金はどのようなものか【金利が上がる】

ゆうちょ銀行の定額貯金はどのようなものか 2022年2月、アメリカ、イギリスなどは金利を上げることを表明しています。 日本ではまだ、表明していませんが物価の上昇は現実であって、金利を上げていくことが予想されます。 そこで思い出されるのは、安全な金…

中小企業のアジアビジネス

『だから中小企業のアジアビジネスは失敗する』(近藤昇、2013) 日本人が農業から離れてしまっていることは、よく聞きます。 アジアで農業を展開している日本人は、環境に配慮した方法を行っているというのが新鮮でした。 急速な経済発展をしているアジア諸…

武士道【戦闘のない時代の戦士階級の掟】

『新渡戸稲造 武士道』(山本博文、2012) 私がこの本を読もうと思ったのは、金融の本の中で、外国人は「日本に神秘的なものを感じている」という記述を読んだからです。 それらの中で「腹切り、サムライ、盆栽、お茶、アニメ、テクノロジー」などがあること…

岸田ビジョン

『岸田ビジョン』(岸田文雄、2021 ) <以下一部抜粋・要約> 総選挙でも申した挙げた通り、まずは「最悪の想定」をすることから、コロナ対策の全体像を明示し、国民おひとりおひとりが、今感染状況はどの地点にあって、どれくらい頑張れば出口に届くのか、イ…

中央銀行が終わる日【仮想空間で動き回る多様な通貨たち】

『中央銀行が終わる日』(岩村充、2016) 日銀の金融政策には限界があります。 なぜならば銀行券に利子をつけることができないからです。 ここで解決策として取り上げられているのは、「仮想空間で動き回る多様な通貨たち」です。 その通貨には自由に利子が…

海外大型M&A 大失敗の内幕【よく知らないで手を出すと痛い目を見る】

「海外大型M&A大失敗の内幕」(有森隆、2015) この本は大企業の大型買収での失敗例を書いています。 日本人の伝統的な経営は企業を自分のもの、育てるもの、のように捉えますが、海外では企業を売るために起業するという発想があります。 欧米では企業は売…